束松峠・昭和新道 東側・現地調査編4   2004.10     [TOP] [寄り道] [廃道Web]

 

さらに進み、振り返り見る。

なんとか一車線らしく見えるようになってきた。

なってない? 見えないかな?

路面は笹に覆われ、車両はおろか、

人が通っている形跡すらなくなってきた。

 

 

 

さらに幅員が広くなり、しかも藪が消え、

「廃道区間脱出か?」と思って辺りを見ると、

藪どころか道自体が消えていた。

 

 

 

 

 

上の画像正面にあるのがこれ。

東北電力の標識だ。

ああ・・・今まで通ってきた道は

保線用の管理道だったのだろうか。

 

 

 

 

標識が示す左方向は急な谷になっており、

そこには谷へ下りる階段が設置されていた。

これは明らかに車道ではない。

昭和新道はどこなんだ。

落ち着け、落ち着け。

 

 

 

 

 

標識の右側、ザックリ切れた斜面の奥に、

平らな路面を発見する。

崩落により2m程路面が切れてしまったようだ。

 

 

 

 

 

山側に残ったわずかな路面を慎重に辿り、

対岸に渡る。

さすがにここから先には人が入らないようで、

路面の笹薮が密生している。

幅員は3/4車線ほどしかないが、

しっかりと平らな路面が存在している。

 

 

道路上だけ周囲と植生が異なるため、

左にカーブしている線形をトレースできる。

 

 

 

 

 

 

ずっと左側に沿っていた沢が

すぐ近くに見えてきた。

道は右にカーブしている。

 

 

 

 

 

沢と交差する所で完全に道は消えていた。

対岸は急な斜面であり、橋台らしき痕跡はなかった。

右側も急斜面が迫っており、

ここを車道が上って行くとは思えない。

道はこのまま正面に進んでいたと思われるが、

どうやら土砂崩れで埋もれてしまったようだ。

もう進めない・・・退却だ。

 

途中に一箇所だけあった、あの分岐は気になる。
あちらが正解だと峠まで1kmの藪漕ぎを強いられそうだ
鉄塔を示す標識があったが、あの階段はどの鉄塔に通じているのか。
地図上の鉄塔とはかなり離れているのだ。

峠に達することができず、目を惹くような道路遺構の発見もなく、
また遺構の存在の期待も薄そうだ。

新たな謎を残したまま撤収した今回の探索だが、
一定の満足感は得られた

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