原町森林鉄道・鉄山支線12 (浪江町〜原町市) 2004.12     [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

思わぬ交通標識の出現で、

ますます由来が判らなくなってきた謎の道跡。

とにかく今は先に進むしかない。

答えはこの先にあるはずだ。

 

 

 

 

道床の下を貫く暗渠は土管だった。

土管か・・・。

軌道跡じゃなくて、やはり車道なのだろうか。

 

 

 

 

                     

この風景を見ると、軌道跡を拡幅して

車道化したようにも見えるのだが、

確信が得られない。

 

 

 

 

 

岩壁を削って付けられた道跡を進むと沢に出た。

ここで道は二手に別れる。

上流を渡る黄色い道と、

すぐ下流を渡る赤い道である。

 

 

 

 

赤い道を進むと。そこには動かぬ証拠があった。

石積みの橋台だ。

今まで見てきたのと同じものだ。

やはりここは軌道跡に間違いなかったのだ。

 

 

 

 

橋台の上から河床を見ると、
そこには古タイヤが転がっていた。
ここはかなり山奥のはずであり、
不法投棄ゴミがあるような場所ではない。

もうお判りですね。
そう。黄色い道は車道なのである。

伐採地から先の軌道跡は、
廃線後、車道に改良されたのだろう。
その車道すら廃されて久しいようだ。

 

 

黄色い道に行ってみよう、と
橋台上から振り向いて驚いた。

鉄製の三角柱に白く塗られた「三〇〇〇」の文字。

これって距離標じゃないですか?

場所は車道との重複地点だが、
これは鉄道由来のものではないだろうか。
林鉄の距離標は、激レアである。

[2007.03]追記 車道化後に設置されたものらしい・・・。

 

黄色い道へ進む。

石橋だったのか、暗渠だったのか?

沢を塞ぐような形で石積みの残骸があった。

既に車が通れるような状態ではない。

人が渡渉するだけで精一杯だ。

 

 

 

車道の橋付近から沢の対岸を望むと、

擁壁に支えられた築堤が見えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

その築堤と車道はすぐに合流し、

更に奥へと続く。

空腹で、思考力が落ちてきた。

ふらふらする。

 

 

 

 

すぐ先で路面は崩落し、沢に落ちていた。

けっこう大規模な崩落だ。

ああ、やっと帰れるかもしれない。

正直、ちょっと嬉しかったりした。

 

 

 

 

枯れた河床には流木とも桟橋の残骸とも見えるような

丸太が散乱していた。

下りていって確認する元気、既に無し・・・。

もう帰ることしか頭にはない。

 

 

 

 

崩落点の先には路面が見えないが、

進めないような状態ではない。

そろそろ峠も近いはずなのだが、

腹へって撤収。 情けない・・・・。

 

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