原町森林鉄道・鉄山支線13 (南相馬市〜浪江町) 2007.03 [TOP] [寄り道] [廃線Web]
今度こそ鉄山支線の最高地点に到達すべく再訪した。
前回訪問時には伐採中であった土場も、
今は放置されているようだ。
やがて明治支線との合流点に至る。
朽ちた国有林標識の前辺りで合流していたと思われる。
2500mほどで馬場線に合流している。
前回、私は右奥に見える倒木のある所を経由して
この土場に到達している。
土場の西端から、南に延びる軌道跡に入る。
笹薮に前回訪問時には無かった鮮明な踏み跡ができている。
「トワイライトゾ〜ン14」で紹介された影響だろうか。
画像を並べて比較するつもりだったが無意味だった。
石積みの擁壁が続いている。
倒木が落ち葉に埋もれた点が違う程度。
横枝をくぐったり、倒木を跨いだりしながら進むと
小さな沢の合流点に突き当たる。
ここに「三○○○」の距離標がある(右端)。
初めて見る古い距離標に当時は非常に興奮したものだが、
設置されたのは車道化時、となると見方も変わる。
こちらも車道化されていたのか。
もちろん支柱は廃レールである。
ここもほとんど変化がないままだ。
当時は大変な難所に見えたのだが、
今回はどうと言うこともなく突破した。
経験を積んだお陰だろうか?
それとも空腹のため弱気になっていたのだろうか?
誰が置いたのか、細い丸太が二本架かっている。
しかし「橋」にしてはいかにも細く、靴の幅しかない。
しかもすっかり乾燥していて今にも折れそうだ。
最も緊張した箇所であったが、慎重に渡り切った。
軌道跡とは思えないような急勾配である。
すぐ先でついに峠の切り通しに到着した!
脆い砂地の鞍部を掘り割り、両側を低い石垣で補強してある。
なお、廃林道は峠を避けて右に逸れて行く。
ここにも鮮明な踏み跡があり、道ができていた。
道床上に生えた樹木が、ここまで太くなっている。
崩落地より振り返って撮影。
切り通しが完全に埋もれており、石垣が見えない。
左側より切り通し内に砂が流入したため、
流れが堰き止められ道床が水没している。
切り通し内に沢水が流れ込む設計になっていたのだ。
かつては切り通しに沿って、側溝があったのかも知れない。
急勾配で浪江方面に下っているが、
軌道の道床は画像の右側を緩やかに下りていた。
現在は藪に埋もれ、進入は困難な状況である。
今回はここまで。
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