原町森林鉄道・鉄山支線13 (南相馬市〜浪江町) 2007.03      [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2004年12月の初探索から約2年が経った。

今度こそ鉄山支線の最高地点に到達すべく再訪した。

前回訪問時には伐採中であった土場も、

今は放置されているようだ。

 

 

              

<赤星印>

やがて明治支線との合流点に至る。

朽ちた国有林標識の前辺りで合流していたと思われる。

 

 

 

 

 

合流点付近より、北に伸びる明治支線を望む。

2500mほどで馬場線に合流している。

 

 

 

               明治支線に進む→

 

 

合流点付近を振り返る。

前回、私は右奥に見える倒木のある所を経由して

この土場に到達している。

 

 

 

 

 

<A地点>

土場の西端から、南に延びる軌道跡に入る。

笹薮に前回訪問時には無かった鮮明な踏み跡ができている。

「トワイライトゾ〜ン14」で紹介された影響だろうか。

 

 

 

思わず笑ってしまうほど、前回訪問時と全く変化がない。

画像を並べて比較するつもりだったが無意味だった。

 

石積みの擁壁が続いている。

 

 

 

 

 

 

倒れた道路標識もそのまま。

倒木が落ち葉に埋もれた点が違う程度。

 

 

 

 

 

 

<3000>

横枝をくぐったり、倒木を跨いだりしながら進むと

小さな沢の合流点に突き当たる。

ここに「三○○○」の距離標がある(右端)。

初めて見る古い距離標に当時は非常に興奮したものだが、

設置されたのは車道化時、となると見方も変わる。

 

慎重に沢を渡ると、ここにも道路標識があった。

こちらも車道化されていたのか。

もちろん支柱は廃レールである。

 

 

 

 

 

すぐ先で、前回撤退した崩落地点に到達する。

ここもほとんど変化がないままだ。

当時は大変な難所に見えたのだが、

今回はどうと言うこともなく突破した。

経験を積んだお陰だろうか?

それとも空腹のため弱気になっていたのだろうか?

 

 

雨裂だろうか。 道床が大きく抉れていた。

誰が置いたのか、細い丸太が二本架かっている。

しかし「橋」にしてはいかにも細く、靴の幅しかない。

しかもすっかり乾燥していて今にも折れそうだ。

最も緊張した箇所であったが、慎重に渡り切った。

 

 

 

その先には久しぶりに平らな道床が現れるが、

軌道跡とは思えないような急勾配である。

 

 

 

 

 

 

<峠>

すぐ先でついに峠の切り通しに到着した!

脆い砂地の鞍部を掘り割り、両側を低い石垣で補強してある。

なお、廃林道は峠を避けて右に逸れて行く。

 

 

 

切り通しに接近する。

ここにも鮮明な踏み跡があり、道ができていた。

 

 

 

 

 

 

切り通しの中央部は石垣が崩れ、砂に埋もれていた。

道床上に生えた樹木が、ここまで太くなっている。

崩落地より振り返って撮影。

 

 

 

 

 

崩落地より進行方向を見る。

切り通しが完全に埋もれており、石垣が見えない。

 

 

 

 

 

 

崩落地の先には、さらに切り通しの石垣が続いていた。

 

 

 

 

 

 

 

切り通しの南端部より振り返る。

左側より切り通し内に砂が流入したため、

流れが堰き止められ道床が水没している。

 

 

 

 

 

砂が流入するのも当然で、

切り通し内に沢水が流れ込む設計になっていたのだ。

かつては切り通しに沿って、側溝があったのかも知れない。

 

 

 

 

 

 

 

切り通しの先にも古い林道が接続しており、

急勾配で浪江方面に下っているが、

軌道の道床は画像の右側を緩やかに下りていた。

現在は藪に埋もれ、進入は困難な状況である。

今回はここまで。

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