道具の話18・キャンプ道具の本を読む   2016.05     [TOP]  [物欲]

               
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  「キャンピング ギア ガイド」 エイムック2614  竢o版社  2013年5月
  凄い本を見つけてしまった。 これはヤバイ。 こんな本が3年も前に出ていたことに、今まで全く気付かなかった・・・。 
  これは表題通り、キャンプ道具を紹介する本なのだが、「キャンプ? どうせチャライ内容だろう(笑)」との先入観で完全にナメてた。
  図書館にて発見し、チラリと覗いて見たところ、ベコベコ、真っ黒、ぼろぼろになった道具のオンパレードだったのだ。
  超絶に使い込まれた道具がたくさん掲載されており、また、持ち主によるこだわりのコメントも添えられている。
  まさに「こういう本が見たかったんだよ!」、という内容。 さっそく借りてきた。
  (追記) 2016.07
  Amazonにて中古本を購入しました。
   
  以下、印象に残ったフォトジェニックな道具を並べてみる。
   

  PETROMAX(ペトロマックス) HK500 ブラス + トップリフレクター
 
ドイツの老舗メーカーが作る灯油ランタンである。 
他にシルバーに輝くニッケル製や、ややお高いマットグレー塗装の「アーミー」もあるが、これは真鍮製のもの。 
使い込まれていい具合に焼けている。 やっぱり真鍮はいいねえ。 
かなり大きく、重くて嵩張るが、それ相応の存在感はさすがである。
それにしても、傘だけで5000円もするのね・・・。
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  UCO キャンドルランタン ブラス
 
これはホーボ−ジュン氏が所有する真鍮製のもの。 
以前にも「道具の話・8」で彼のランタンを取り上げているが、写真が非常に小さいためよく分からなかった。 
本誌にてやっとその全容が判明したわけだ。
世界中を旅した道具らしく、かなり使い込まれており、ラベルには大きな傷まである。 
ホヤにはロウがベタベタと付着したままになっていて、なんとも凄まじい様相を呈している。
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            キャンドルランタンのリスト

  UNIFLAME (ユニフレーム) キャンプケトル
 
こ、これは凄い・・・。 
ステンレス製だから元はピカピカに輝いていたモノだが、焚き火に何度も繰り返し炙られた結果、 
まるで地下深くから発掘された古代の遺物のような外見になってしまっている。 
こりゃあ、ユニフレの中の人も本望であろう。
でも、少しは汚れを落として磨いてもいいのに、とは思う(笑)。
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                ケトルのリスト

  GSI グレイシャーステンレスケトリスト
 
珍しいステンレス製のケトル。 
所有者のコメントに、「焚火で使うと良い汚れ具合になり、ベテランを気取れるアイテムになった」、とあるから、 
最初からこのように"育てる"前提で購入したようだ。 
考えることは皆同じなのねー(笑)。
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  トランギア 赤ケトル 900cc
 
内側がテフロン加工され、赤の耐熱塗装が施された高級Verだが、すでに絶版となっている。 
ハンドルに巻かれていたシリコンチューブは、焚き火の炎により全て焼け落ちている。 
使い込まれて赤い塗装も剥げ落ち、一部アルミの地肌が見えている。 う〜ん、いい味だ。
たまにヤフオクで見かけるが、とても人気があるようで、驚くような高価格で落札されている。 
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                ケトルのリスト

2017.02            
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  「別冊GO OUT OUTDOOR GEAR BOOK」 三栄書房   平成26年(2014) 5月
  "おしゃれな"アウトドアファッション月刊誌、「OUTDOOR STYLE GO OUT」の別冊のひとつで、
  そのうちこの本は、"おしゃれな道具"に焦点をあてたシリーズ。
  他にも"おしゃれな部屋"がメインの「GO OUT Livin'」があり、こちらのシリーズも購入を予定している。
  さて、「使い込んだ山道具を見せびらかす本」は大好物なのだが、ファッション性が強いものだったり、"金持ちのキャンプ"系は苦手だったりする。
  レビューによると、この本は"そっち"らしいので警戒したが、買ってみたら、それほど"鼻に付く"(笑)内容ではなくて安心。
   
  実を言うと、真っ先に目が行ったのは山道具ではなくて表紙のランドローバー・ディフェンダーで、
  「これってイギリス軍用車の払い下げ品では?」と注目したのだが、中では一切触れてなかった。 ちなみにイギリスでの取材。
  もちろん、「おしゃれなアウトドア好き100人の愛用ギア」との副題が付いてるだけあって、
  知ってるブランド、知らないブランドの"ギア"が、これでもかと大量に紹介されている。 全部で1163アイテムあるらしい。 
  「おしゃれな」ってトコがちょっと"鼻に付く"けどね(笑)。  
   

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