猪苗代第一発電所工事軌道 (猪苗代町) 2005.10   [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]  [工事軌道TOP]

 

  <山潟駅分岐専用側線>

山潟駅構内岩越線より分岐して

安積疏水南岸に沿い

湖岸に設けたる積卸場に達す

 

 

「猪苗代第一発電所」のレポートはこちら

 

 

 

土木学会誌に地図が載ってないので、

軌道のルートが判らない。

ただ「山潟駅構内より分岐」とあるので、

まずは現・上戸駅に行ってみることにする。

R49からK201上戸停車場線に入る。

 

 

200mほど走ると上戸駅に着く。

珍しくバスが発車待ちしていた。

 

 

 

 

 

              

うら寂しい雰囲気の構内。

画像右端には、貨物専用線らしき痕跡がある。

単線になり、無用となった島式ホームが

荒れるに任されている。

工事軌道は、さらに左側(南)を通っていたと思われる。

 

 

 

磐越西線の南側に移動。

上画像のように、駅の南側は森になっているが、

適当な所から進入してみる。

駅に近づくと、本線に平行する道床を発見。

この立地点こそが工事軌道に違いない、と思ったが

実は、画像左の築堤が軌道跡であった。

 

 

築堤に登ると、本線が見えた。

本線と同じ高さになったので、

この築堤を工事軌道跡と判断した。

 

 

 

 

 

築堤上から猪苗代湖方面を見る。

植林されてしまい、見辛いが

なんとなく雰囲気は伝わるだろうか。

なお、このエリアは「鉄道防雪林」であることが、

後で判った。

現在はJR用地になっているためであろう、

東電の標柱は見つけられなかった。

 

防雪林から抜けると、築堤が鮮明になる。

これは上戸駅方面を見たもの。

築堤の上は、なんと畑になっていた。

左奥に本線の第三安積疎水橋梁が見える。

 

 

 

 

逆に猪苗代湖方面を見る。

右の大築堤はR49である。

間には明治期の安積疏水があるので、

学会誌にある「安積疏水南岸に沿い」という

記述にも合致している。

 

 

 

耕作地が途切れ、築堤上は荒地に変わる。

奥に小坂山隧道で有名な(有名か?)

小坂山が見えてきた。

 

 

 

 

 

築堤は徐々に低くなり、やがて平面になる。

同時に軌道跡のトレースも困難になるが、

この車道がそうなのではないだろうか。

 

 

 

 

 

微妙な曲線を描いて猪苗代湖に接近する。

奥には旧上戸揚水場の建物が見える。

 

 

 

 

 

上戸揚水場の建物は現在も保存され、

イタリアンレストランとして利用されている。

積卸場」はこの辺りであろう。

 

この辺りには竣工時の安積疏水・取水口や

記念碑などが残されている。

 

 

湖の水位が下がった時期に使用していた

揚水ポンプも保存されている。

1941年、日立製作所製の三相誘導電動機

 

 

 

 

 

 

 

上戸揚水場の裏はすぐ湖である。

この辺りに港があったと思われるが、

全く痕跡は残っていなかった。

元来、上戸浜には湖上輸送の港があった。

明治になり、鉄道が開通したため衰退したが、

工事のために江戸期の港湾施設が一時的に

復活したものと思われる。

  (右奥に明治期の安積疏水の取水口、
   左奥にR49上戸トンネルが見える)

                                     [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]  [工事軌道TOP]