金川発電所 (塩川町)   2005.10         [TOP]  [寄り道]  [発電所TOP]

 

  大正元年(1912)   喜多方水電が水利権を得たが、着工には至らず
  大正2年(1913)   会津電力に水利権を譲渡
  大正6年(1917)   東北電化に水利権を譲渡
  大正8年(1919)   自家用の金川発電所 竣功 1200kW
磐梯町駅の北側にあったカーバイト工場(現磐梯中)に送電
      不況の影響で工場閉鎖
  大正12年(1923)   新潟水電に水利権を譲渡(S5新潟電気に改名)
  昭和26年(1951)   東京電力が発電所を取得
  昭和29年(1954)   改良工事終了。堰堤を下流に移設 2500kWに増強

猪苗代第四発電所のすぐ下流に

金川発電所用の取水堰がある。

かつて上流にあった旧堰堤の痕跡は見られない。

 

 

 

 

 

第四発電所前を通る県道を西へ進む。

すぐ先で旧県道に入ると、フェンスの向こうに水門が見えてくる。

これが金川発電所の取水口である。

 

 

 

 

水路を横断して旧県道が通り、橋が架かっている。

戦後の改修の際に架けられたと思われるこの橋には

「狐堰橋」との銘板があった。

左側の欄干は撤去され、橋は自動集塵機の土台となっている。

このような橋の利用例は初めて見る。

 

「狐堰記念碑」には「開堰600年」とあって驚いた。

 

すでに廃された県道橋とは言え、

古橋と近代機械が融合した姿は「キメラ」っぽく、

非常に興味を引かれる光景である。

 

 

 

 

 

取水口から取り入れられた水が勢いよく流れる。

 

現県道の橋も旧橋と同じ「狐堰橋」との銘板があったが、

河川名を示す銘板には「金川取水路」とあった。

狐堰にはこの先で分水されるようだ。

 

 

 

500mほどの短い水路を経て、

発電所上部の小規模な水槽に至る。

水路がちょっと広くなった程度の水槽に見えるが、

実は深いのかもしれない。

 

 

 

その末端に三基の水門が設置されている。

昇降モーターには珍しく屋根が付いてますな。

 

 

 

 

 

 

すぐ下にさほどの高低差もなく発電所の建屋がある。

3本あるであろう水圧鉄管は見ることができない。

 

 

 

 

 

 

発電所の正面に回っても全体を見渡すことができない。

発電所と言えば必ずある桜の大木が視界を遮る。

右には放水路、左奥には狐堰が流れる。

 

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