猪苗代第四発電所 (磐梯町〜塩川町)  2005.10/2007.07    [TOP]  [寄り道]  [発電所TOP]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

磐越西線が通る築堤のすぐ近くに、

猪苗代第四発電所の取水口がある。

大きな堰堤が築かれ、この制水門から取水している。

中世ヨーロッパの城門のような造形に圧倒される。

 

 

 

すぐ下流で隧道に入る。

最大限に取水しているためか、

石積みのアーチ坑門が水没して見られない。

 

 

 

 

              

暗渠と開渠を繰り返し、川を渡り山を抜いてここに出る。

発電所の真上にある水槽である。

左側に余水路がある。

 

 

 

 

水槽の端にある巨大な三基の水門。

ここから水圧鉄管に注ぎ込まれる。

 

 

 

 

 

 

猪苗代第四発電所の全体像。

手前が日橋川。

左奥に見える鉄橋は、発電所建設工事の際に

設置された工事軌道のもので、切立橋として今でも現役である。

 

 

 

 

発電所建屋、変電施設、鉄塔。

山上には先ほど見た水門が見えている。

 

 

 

 

 

大正15年(1926)完成当時のままの建屋。

近代土木遺産Bランクに指定されている。

 

石積みの6連アーチの放水口を真正面から見てみたいものだ。

 

 

 

 

 

 

完成当時の様子。

ほとんど変わりがないようだが、

よく見ると細かい改良が見られる。

 

 

 

 

 

 

日橋川の対岸から発電所を見る。

右の藪に覆われているのが放水路。

左に僅かに見えている坑門が余水の排出口。

両水路の上には県道が通り、それぞれ橋が架かっている。

 

(県道7号猪苗代塩川線)

 

発電所建設のために荒廃した斜面にはツツジなどが植えられ、

「駒形山公園地」として整備された。

 

2005年に訪問した際は公園全体が藪に覆われていたが、

2007年訪問時には刈り払われていた。

再整備が進行しているのだろうか?

 

 

 

 

公園入り口から県道と日橋川を見下ろす。

足元を通るのは余水路で、県道バイパス設置のため

掘り返された暗渠の天井が見える。

 

 

 

 

そのまま進むと3本の水圧鉄管が見えてくる。

昭和12年(1937)、中央の鉄管が突然破裂し、

発電所内部にいた職員のうち7名が溺死するという

痛ましい事故が発生している。

 

足元を通るのは駒形堰で、鉄管下部をサイフォン方式で

通過しているようだ。

 

左側のプールに湧き出し、右の水路に流れ込む。

正面の小さな隧道はなんだろうか?

余水路だろうか。

 

 

 

 

 

放水口のやや下流に古い水門の跡がある。

第四発電所の建設に伴ない、下流に移設された

大和田堰の水門跡である。

 

以前は切立橋の少し上流から取水していた。

 

 

 

すぐ下流に大きな堰堤があり、大和田堰の取水口は

現在、この左岸に設置されている。

 

この堰堤は金川発電所への取水のために設置されたものである。

 

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  古写真は「土木学会付属・土木図書館」様より転載させて頂きました(使用許諾済)


<おまけ>
「ふくしまの近代化遺産」(歴春ふくしま文庫)から1ページ転載する。
"この水門を「中世ヨーロッパの城門のような」と表現した文章を読んだことがある"
とあるが、はい、その文章書いたの、ワタシです。
このページの一番上にあります。
初めて読んだ時は一瞬驚いて、慌ててこのページにアクセスして確認しました。
そりゃ〜、もうニヤニヤが止まりませんよ、ええ。

この本です。→