長倉炭鉱・新長倉坑 (いわき市湯本町)   2007.02      [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


<長倉停留所>

小野田線の途中にあるホッパー付近から

車道を使って上段に上る。

 

 

[2005.03]

 

ホッパーの上で丸い構造物を見つける。

小宅幸一氏の著作「常磐地方の鉱山鉄道」によると

「水洗ホッパー」とのこと。

炭車の洗浄をしていた施設だろうか。

 

 

 

 

舗装道から細道に入る。

すでにここは新長倉坑のトロッコ線跡だ。

鉱山方面に向かって進む。

後方に見えるのはズリ山である。

 

 

 

細長いトロッコ線の跡地は養鶏場として再利用された。

視界が続く限り延々と鶏舎が続いているが、

現状はご覧の通りである。

振り返って撮影。

 

 

 

不気味な廃屋の列を通り過ぎた先。

藪の中に築堤を見つけた。

この部分は鶏舎用地として開削されずに残ったようだ。

 

 

 

 

築堤を見失う頃、細長い窪地を見つける。

緩やかな下り勾配で、ずっと奥まで続いている。

これがトロッコ線の跡であろう。

行ってみる。

 

 

 

 

掘り割りの途中に坑門があった。

前述の本によると、

矢乃倉鉱業(株)矢ノ倉磐崎炭鉱の「矢ノ倉本坑」とのこと。

坑口はコンクリートで塞がれ、土砂に埋もれている。

坑門上には銘板を外した跡がある。

 

 

 

矢ノ倉本坑の坑門を振り返る。

ここで矢乃倉鉱業長倉炭鉱という別会社の

のトロッコ線が合流していたことになる。

この先のチップラーやホッパーは常磐炭鉱とも

共用していたわけだ。

 

 

 

その先の光景には少なからず圧倒された。

右側だけが高い「片切り通し」とでも言うような

地形になっていた。

すぐ先に木製の架線柱が残っている。

さらにずっと奥には、小さな明かりが見えている。

いよいよだ。

 

 

隧道が近付くと、急に路面状態が良くなる。

浅い切り通しの奥に坑口が見える。

 

 

 

 

 

 

新長倉坑に続くトロッコ線の隧道に到着。

頑丈な鉄格子で塞がれ、扉には施錠。

進入不可能である。

 

 

 

 

フラッシュを使用して内部を撮影してみたが、

真っ暗だったので明るく加工した。

全長は地図からの読みで250mほどか。

断面形はすぐ奥でかまぼこ型になり、

そのまま反対側の坑口まで続いているようだ。

 

 

 

坑口前から振り返る。

こちら側から見ると、山を掘り割って

切り通しとした様子がよく判る。

 

 

 

 


反対側の坑口が明るく見えたので、

もしかしたら簡単に接近できるかも、と思って行ってみた。

工場入り口脇の切り通しの奥に坑口を見つけたが、

接近はかなり難しそうだ。

 

 

 

周囲をぐるぐる歩き回ってみたが、拡大撮影できない。

これが精一杯。

こちら側も鉄格子で塞がれているようだ。

 

 

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