玉ノ井林用軌道4 (本宮町) 2005.08 [TOP] [寄り道] [廃線Web]
舗装された車道を延々走る区間。
鉄道遺構の残存皆無。
本宮駅の標高が約200mだから、この辺りで100m上った事になる。
築堤状の車道の終点。
ガードレールで塞がれているが、ここを直進。
この先で小さな集落を抜け、車道化した無味乾燥な舗装道を進む。
この分岐を右に入る。
ここで併用区間は終了するのだが、
軌道跡は立派な車道になっている。
参道の松は「緑の文化財」に指定されていた。
この先で、戊辰戦争で戦死した二本松藩士の墓を見つけたので寄ってみる。
墓碑を見て絶句した。 享年13歳 ・・・13歳!!
有名な二本松少年隊の一員だったのだろうか。
合掌して先へ進む。
いよいよ、人家も稀な山間部へ
何度もクルマで通り過ぎてしまったが、どうやらこれが軌道跡らしい。
右側の暗い森の中に入る。
轍も鮮明で、法面は除草されている。
車道と交差する辺りからは舗装されている。
やっと軌道跡らしくなって嬉しくなる。
棚田の中を進んで行く。
安達太良山の裾野に、こんな素晴らしい棚田があるとは知らなかった。
S32の地形図では「荒地」とか「針葉樹林」の表記なので
その後に開拓されて農地になったのだろう。
先人の苦労が偲ばれる。
ここは直進する。
舗装もここまでだ。
左に見える赤錆た物体は何だろうか?
まさか、気動車の残骸か!?
しかも放火されたっぽい。
紛らわしい!
安達太良山裾野の傾斜地に拓かれた耕地を、うねりながら上って行く軌道跡。
開拓の際に破壊されなかったのは、国有地だったからであろう。
現在は村道になっている、と地元の方から伺った。
短いスパンで・・・・、
ここに枕木が並び、レールが敷かれ、お馬さんがトロッコを引いていたのかなあ。
すぐ先で斜面を直登する車道と交差する。
軌道跡を探してこの車道を何度も行き来したが、
この道が軌道跡だったとは気が付かなかった。
麓から地道にトレースして、やっとここに辿り着いたのだ。