玉ノ井林用軌道5 (本宮町) 2005.08 [TOP] [寄り道] [廃線Web]
S字カーブを抜けた後のJ地点から再開。
その先で橋を渡り、ついに終点に達する。
(追記) [2016.03]
終点の方が宜しかろう。
軌道由来の細道は車道を横切り、さらに奥へと続く。
暗い森の中を進んで行く。
現役当時の雰囲気が感じられる。
注意してないと見落としそうな小規模な施工である。
鉄道由来かどうかは不明。
牛舎や民家の屋根を路肩の下に見つつ進むと、やがて樹林帯を抜ける。
ああ〜、いい曲線だ〜。
すぐに車道に突き当たるが、その先に道がない!
新設された車道の高い法面が立ち塞がる。
軌道はどこに繋がっていたのだろうか?
法面の上か。 車道の右か、あるいは左か?
築堤のように見える点が実に心地よい。
で、この地点で振り返ると・・・。
近所の方によると、ここが軌道の続きらしい。
貨車があるのは偶然です(笑。
貨車の裏側から川沿いに上って行くらしいのだが、
ご覧の通り、藪だらけで進入できる状況ではない。
橋の存在の有無すら確認できない。
ここは枯れた頃に再訪問だな。 (曰く、マムシが多いんだそうな・・・)
一気にL地点まで飛ぶ。
ここから南の方向を見ると、水田の向こう側に軌道の築堤が見える。
是非とも歩いてみたいところだが、この時期は藪が深くて接近不能。
軌道跡は一段高いところを並行して進んでいる。
矢印の先がL地点。
ここからクルマが軌道跡に入り込めるようになっていた。
私も軌道跡に入ってみよう。 もちろん徒歩である。
その前にちょっと振り返ってみると、未踏破部分の全容が見渡せた。
廃林鉄のこれだけ長い区間を、一画面に収められる例は珍しい。
少々の藪を抜けると、すぐに鮮明な道が現れる。
右側一段下には、平行して付いて来る車道がある。
枕木もレールないし、犬釘も見つからない。
でも、ここ、なんだか大好きだ。
今でもここまで木材搬出の車両が入るようで、
だから鮮明な轍が付いていたらしい。
(追記) [2016.03]
現在は植林され、若木が育っている模様。
斜面と水田の間をさらに進んで行く。
正面の土手の上は水田である。 しかも棚田である。
どうやらここが玉ノ井林用軌道の終点らしい。
先ほどの伐採地辺りが集材所だったのかもしれない。
この先には一軒だけ民家があるので、行きたくても行けない。
その民家の奥には、大玉村営「ふれあい村民の森」の広大な敷地が広がっていた。
ここに集材所の他、営林署の出張所や宿舎などの建物群。
もしかしたら学校(分校)もあったかも知れない。
その跡地を払下げてもらい、「村民の森」を開設したのではなかろうか。
・・・・などと妄想しつつ、帰路に就いた。