中津川森林鉄道3 (猪苗代町) 2005.11 [TOP] [寄り道] [廃線Web]
再びレイクラインのレストハウスにやってきた。
紅葉の盛りということで、雨天にも拘らず、
レストハウスの駐車場は満車で、駐車スペースを探すのに
苦労させられた。
中津川に架かるアーチ橋にも観光客が群れる。
右上にチラリと写るのが先程の橋だ。
この高低差! この往復はなかなか辛いのだよ。
例によって観光客から離れ、上流を目指す。
珍しく何人かの観光客とすれ違う。
前回と違い、各看板が直されていた。
何度も読んだり、撮影したりしたものだが、
ここに「下の土場」「上の土場」の文字があったのだ。
私に知識があれば、これだけで「鉄」の匂いを
嗅ぎ取れたはずだ。
しかし、当時の私は何も読み取れなかった。
まさか登山道が軌道の跡だったとはねー。
理由は不明だが、ここはいつも刈り払いされており、
笹薮に埋もれないで済んでいる。
現役当時は、ずっと広かったことが想像できる。
これこそが軌道跡だと思っていたのだが、違った。
軌道は右側の斜面のずっと上方を通っていたのだ。
足元の道には、うっすらと二条の轍が見られるので、
以前は車道林道として使用されていたようだ。
右手の急斜面に真新しい踏み跡がある。
手掛かり、足掛かりのない斜面を登ると平場に出るが、
これはまだ軌道跡ではない。
軌道跡は、さらにその上の段にある。
下の土場に戻る方向は藪に覆われているが、
上流の上の土場に向う軌道跡は除草されている。
しかも極めて最近のようだ。
どうやら以前は木橋が架かっていたらしく、
桁と思われる丸太の残骸が谷側に散乱していた。
さらに・・・。
これも橋の一部だろうか?
赤や黄色に彩られた落ち葉の道を振り返り見る。
整備された登山道にしか見えない。
こんな所が普通の登山道とは違う点である。
産業遺構なのだ。
見飽きない光景である。
現役当時に思いを馳せる。
この程度のはいくつかあった。
上を横断する細い溝は水路であろう。
橋とも暗渠とも言い難い構造物だ。
いよいよ本性を出してきたのか!?