浪江森林鉄道6 (浪江町)   2007.04        [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


笹に覆われた長い切り通し。

法面は下部が石垣で補強されている。

路面は非常にきれいで、

定期的に除草されている事が伺える。

しかし、なぜ?

 

 

 

路肩を支える擁壁は切り石が丁寧に積まれているが、

法面の石垣はかなり雑な施工だ。

 

路肩が崩れたら大事故になるからね。

 

 

 

          

 

    

やや深めの切り通しに入る。

法面の石垣も高い。

奥に鉄塔が見えてきた。

 

 

 

 

 

高く、低くなりながら延々と続く石垣。

 

 

 

 

 

 

振り返ると、急な斜面の上に送電線があった。

先ほどの発電所で造られた電気を運んでいるのであろう。

それにしても保守点検員さんにはキツい傾斜だ。

 

たまに旧街道や林鉄跡だと勘違いして上ってるからね・・・。

 

 

 

 

 

針葉樹林帯をしばらく進む。

何やら金属製の手すりがある。

 

 

 

 

 

 

それは水力発電所には必ずある、

貯水槽の余分な水を放流するための水路であった。

左側には貯水槽にまで達する長い階段が設置されている。

鉄塔の保守も嫌だが、これはもっと嫌だな(笑

 

 

 

 

 

放水路には当時から橋が架けられていたらしく、

その橋台が今でも使われていた。

 

 

 

 

 

 

放水路の先はうっすらと築堤が残っている。

どうやら除草はこの放水路の管理のためらしく、

ここから先は荒れてくる。

 

 

 

 

 

 

 

「荒れてくる」どころじゃないな、これは・・・。

橋台の天井が落ち、底も抜け、両側の石垣だけになっている。

もちろん橋桁など痕跡すらない。

 

 

 

 

 

対岸の橋台は更に酷い。

右半分が無くなっている。

 

 

 

 

 

 

斜面ごとごっそり消えているが、

なんとか迂回して進めそうだ。

 

 

 

 

 

 

崩落地を通過中に見上げると、すぐ上に石垣があった。

当時から地滑りの巣だったらしい。

 

 

 

 

 

 

崩落斜面を突破、振り返り対岸を望む。

「ハ」の字のみになった橋台が見える。

そのうちあれも消えてなくなりそうだ。

 

 

 

 

 

その先はやや状態が改善される。

路肩が一部崩落しているが、法面の石垣は残存。

 

 

 

 

 

 

と思う間もなく再び崩落。

今度のは大規模だ。

石垣がスパッと切れている。

 

 

 

 

 

対岸の道床は見えているのだがなあ。

 

 

 

 

 

 

 

滑り台のように滑らかな崩落面が怖い。

高巻くとしたら稜線まで登らなくてはならず、

下に迂回するには河原まで下りなくてはならない。

河原の方が近いが、登り返すのはかなり大変そうだ。

 

 

 

反対側から進入することが不可能なので、

踏破は諦めて対岸の県道から眺めるだけに留めよう。

 

物凄く高い擁壁が見える。

道床もしっかり残っているようだ。

倒木もなかなか豪快だな(笑

 

 

自然石を積んだ擁壁もあるようだ。

行きたいけど行けない・・・・。

 

観念して本線に戻ることにする。

 

 

 

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