浪江森林鉄道4 (葛尾村〜浪江町) 2005.01     [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

  <第五号隧道・2>

坑口に積もった土砂に上り、坑内を覗き見る。

外見は荒っぽい造作の洞窟のようだが、

内部は、林鉄隧道特有の断面を示している。

積もった土砂を下りて坑内に入る。

 

 

 

 

洞床に降り立つ。

緑色の物体は、坑口を塞いでいたであろう

金網の無残な姿である。

どうやら管理人は、ここに入って欲しくないらしい。

左側では湧水が氷筍に成長しており、

その奥の壁面は崩落が認められる。

 

                

坑口に積もった土砂を下った所で振り返る。

これが「最期に見た光景」になりませんように・・・。

あまり意味のないことかも知れないが、

一応「帰路を確認しておく」という意味もある。

 

 

 

 

右壁面を見ると湧水が凍り、つららになっている。

この様子では今後も崩落が進行してゆくのは

間違いないようだ。

それが今日でありませんように。

 

 

 

 

少し進むと状況は一変する。

非常に岩盤の状態が良くなり、

現役当時の状態で残っているようだ。

危険なのは坑口付近だけかな?

 

 

 

 

左の壁面が崩落している。

いや、崩落にしては様子がおかしい。

なにか「奥」があるような壊れ方だ。

 

 

 

 

 

 

 

なんと、それは横坑であった。

崩落した土砂の上にはゴミが散乱している。

不法投棄、と言うより

なんか生活臭が漂うんですけど・・・。

どなたかお住まいですか? 別な意味で近づけない。

 

 

 

横坑の奥は、きれいにコンクリートで固められている。

人為的に塞いだのだろうか? 更に奥へと続いていたのだろうか?

謎は謎のままにして、ここは立ち去る。

 

更に隧道の奥へと進む。

 

 

 

 

 

 

単三2本のミニマグライト程度じゃ、光が弱くて何も見えない。

ん? 足元がゴツゴツと不安定になってきた。

ストロボを一発、焚いてみる。

 

 

うわッ!! 凄まじい崩落だ。

もう上下左右ともボロボロである。

今にも崩れてきそうで非常に怖い。

しかし、もう出口が近い。

あと少しだけ我慢して進んでみよう。

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