原町森林鉄道・新田川線2 (原町市〜飯舘村) 2005.04 [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

低い築堤や掘割りが残るものの、

車道化された林道は、目視確認だけで

撮影はせずにスルー。

ここからが本格的な探索のスタートだ。

徒歩にて進入。

 

 

 

軌道跡を横断して、石神発電所の太い導水管が通る。

この工事の為に、軌道跡が車道化されたのであろう、

と思ったら、石神発電所の完成は昭和19年(1944)。

まだ林鉄が現役だった頃である。(昭和34年(1959)廃止)

と言う事は、建設資材を林鉄で運んだのかも?

いや、廃止後に追加された施設の可能性もあるな。

 

ちなみに導水管は道床の下を通っているので、

難なく通行できる。

 

斜面の下にも導水管は続いている。

遥か下に見える水面が、この林鉄の名前の由来になった

新田川である。

物凄い高低差である・・・・。

まあ、この落差を利用して発電している訳だが。

(この比高は、上流に進むに従って小さくなって行く)

 

 

 

 

導水管上から先を伺うと、

そこにはいきなり岩の切り通しが見えた。

やっと「廃鉄道探索」の雰囲気になってきたぞ、

と胸が躍ったが、

実はこんなもので喜んでるような

ヤワな路線ではなかった。

「第一切り通し」

 

切り通しのカーブの先は、

狭軌の道床がそのままの幅員で残っていた。

岩壁を削り、石積みの擁壁にて

辛うじてへつり道を形成している。

レールも枕木も撤去されているが、

林鉄の雰囲気は十分伝わってくる。

 

 

その先の更に深い切り通し。

岩壁の削り方も荒々しくて頼もしいぞ。

 

人が通ることを前提にしているようで、

「登山道」程度の管理が成されているようだ。

 

「第二切り通し」

 

いや、そうでもないのか?

上の切り通しの先は、倒木や落石が放置されていた。

通過後、振り返って撮影。

サイト管理人的には「おいしい」絵だが、

心中穏やかではいられない。

この先もまだまだ長いのだ。

 

 

 

 

擁壁に支えられた道床を進む。

岩壁を削ったままの法面と石積みの擁壁。

この組み合わせは、この先何度も見ることになる。

 

 

 

 

 

その先で道床は崩落した土砂により

完全に埋もれていた。

当然迂回路などないので、

乗り越えるしかない。

 

 

 

 

岩場のへつり道を過ぎ、森の中に入る。

やっと緊張感から開放され、一息つける。

低いが、やや長めの切り通しを抜けて行く。

歩き始めてまだ10分ほどしか経ってない。

このルートは濃いぞ!!

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