長瀬農業倉庫 (猪苗代町・川桁駅) 2006.09/10 [TOP] [寄り道] [廃線Web]
<沼尻鉄道・川桁駅周辺>
手前の広場は日本硫黄・川桁駅の構内跡。
最も古いと思われる「第一長瀬農業倉庫」。
後から窓を付けたため、「長」と「庫」が無くなっている。
以前は着色されていたのではないだろうか。
よく見ると「農」の字が変わってるな。
第一倉庫の北側に増築する形で「第二倉庫」がある。
荒れるがままに放置されている。
こちらも文字は浮き彫りである。
扉に「劇物」とか「危険物」とかあるので、
農薬を貯蔵していたのかも知れない。
窓には鉄格子まで設置されている。
第一の右側に「第三長瀬農業倉庫」がある。
第一、二倉庫の間にも屋根を設けて、倉庫として利用したようだ。
重厚な石積みの壁が物々しい。
かなりコスト掛けてますね。
長瀬農協の全盛期、といった所か。
三棟建ててもまだ足りなくて新築した「第四長瀬農協倉庫」。
こちらも石造りだが、やや小さめである。
文字は直接壁に書いてあり、最も新しいはずなのに
ほぼ消えかかっている。
ここだけ「農業」ではなく「農協」になっている。
農協の発足は昭和23年(1948)だから、
第一〜第三の建設はそれ以前ということになろうか。
入り口がないので、こちら(西面)は裏側になるのかな。
見るからに「廃墟」といった雰囲気である。
屋根から落ちた瓦も散乱していた。
しかし、こうして並べて見ると、
4、3、1、2の順で古そうに見えるのだが、
まあ、気のせいだろう。
当初は沼尻鉄道の機関庫にあったピット跡かと思ったが、
そうではないようだ。
水が流れ込んでいる様子はないのに、
排水路には僅かに流れがある。
湧き水があるようだが、それにしては汚いな。
傍らには「工」の境界標が建っていた。
この農協事務所である。
何度か増設を繰り返している様子が伺えるが、
現在は使われていない。