日本硫黄沼尻鉄道8 (猪苗代町) 2006.09 [TOP] [寄り道] [廃線Web]
メインとも言える「緑のトンネル」区間に進入する。
もっとも、以前からこんな森だったわけではなく、
現役当時はもっと開けていたようだ。
早速前方に貴重な遺構が見えてくる。
軽便規格の幅員しかないので、軽自動車でもギリギリだ。
現在も軽トラックなどの通行はあるようで、
轍が消えることは無い。
橋台も橋桁も一体型の小規模な橋だ。
水路の部分には石垣が見られるが、
侵食により一部崩壊しているので、今後が心配だ。
(第二麻秀川橋梁か)
このまま放置したら、やがて通行不能になりそうだ。
直線が多い単純な線形のように思えたが、
実際には右へ左へと緩やかにカーブしていた。
遥か奥の方まで見通すことができる。
意外なほど高い築堤である事が判る。
石垣で補強されてる様子はなく、
単純な土盛りの築堤のようだ。
最も高い箇所では、目の高さくらいまであった。
この画像を見て「行ってみたい」と思わない当サイト読者はいないだろう。
長い鉄橋や古い隧道もない地味な廃線跡だが、
「緑のトンネル」を通ることはできる。
新緑、紅葉や薄雪の季節にも訪れてみたいものである。
2006.09
路面は落ち葉に覆われ、栗やドングリが落ちていた。
色づいた木々、西日、光と影・・・きれいだな〜。
2006.10
1kmほど続いた快適な「トンネル」探索も終了である。
当時ここは踏み切りがあり、警報機が設置されていた。
軌道跡はさらに奥へと続く。
次回はいよいよ終点の沼尻駅である。