日本硫黄千貫軌道2 (猪苗代町) 2006.10 [TOP] [寄り道] [廃線Web]
ピンクの実線は沼尻鉄道。
赤い点線が未完で終わった千貫軌道である(一部推測)
終点の千貫集落から、南へ進んでみる事にする。
バス停がある辺りが終点の土場と思われる。
軌道はここから画面右方向に進んでいた。
バス停の時刻表を見たら、平日の朝に一本だけの運行だった。
しかも「学校登校日のみ」との注釈が・・・。
舗装化工事が進行中であった。
嫌な予感がする・・・。
車道化にあたり、拡幅されたように見える。
当時は隧道だったかも、と勝手に想像してみるのも楽しい。
この激変ぶりには少なからぬ衝撃を覚えた。
暗い森に覆われた沼地の中を、石積みの細い築堤が
続いていたはずなのだが、それらの全てが失われていた。
暗くて気味の悪い細道を、大急ぎで走り抜けた経験は、
記憶の中にのみ残される事になってしまった。
舗装が途切れ砂利道になると、やがて分譲別荘地に入る。
これが軌道跡かどうか、疑わしい状況になってきた。
やがて行き止まりになってしまう。
藪の中に入ってみたが、道床の痕跡は見つけられなかった。
どうやら電線保守用の管理道らしいが、上の場所も、この場所も
かなりの勾配があり、軌道跡なのかどうか確信が持てない。
しばらく進んでみたが状況に変化がないため、帰路に就いた。