日本硫黄千貫軌道3 (猪苗代町)   2007.04        [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

 

前回、南側から進入を試みたものの、藪に阻まれ撤退。

今回は再び南側から入ってみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


前回探索 2006.10の様子

あれから半年が経過。

冬を越して、すっきり見通しが利くようになった。

これなら行けそうだ。

長瀬川が増水した時に抉られたのであろう地点を越える。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すぐに岩壁の道床に出る。

これは前回探索時の画像。

今回の画像。

視界がクリアになり、路面の状況が判るようになった。

最初の崩落地点を越えた所で振り返る。

新しい崩落ではないようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

すぐ先では崩落が進行中であった。

法面上から落ちた土砂が積もり、路面を埋めている。

慎重に越える。

 

 

 

 

 

 

 

路肩を見ると玉石の石垣になっていた。

隙間にはモルタルが充填されているように見える。

大正初期の工事だから、高規格の最新技術と言えよう。

当時の気合いが伺える。

 

 

 

 

 

 

完全に埋もれた路面。

根こそぎ倒れた松の木。

 

 

 

 

 

 

おお〜、これは凄い。

割り石の高い擁壁が現れた。

崩落もなく、いまも路肩を守り続けている。

 

 

 

 

 

 

 

きっちりと隙間なく積み上げられた石垣。

数々の地震や増水にも耐えてきた姿に職人の技を感じる。

 

 

 

 

 

 

崩落地を越え、倒木を跨ぐこと数多。

やっと穏やかな地形になってきた。

平らな路面を見るのは久しぶりだ。

 

 

 

 

 

ずっと下の方に見えていた長瀬川も、今は近くに見える。

この辺りは広い氾濫原になっているようだ。

繁った樹木も水の勢いを和らげる働きをしているのだろう。

 

 

 

 

 

右側の崖が低くなり、奥には針葉樹林が見えてきた。

どうやら危険地帯は突破したようだ。

しかし安心するのも束の間、私の目は路肩に釘付けになった。

 

 

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