住友大阪セメント専用線4 (田村市大越町) 2005.05  [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

 

 

 

 

 

 

 

工場部分を拡大する。

大越駅を出て以来、ずっと単線だったが

工場の手前で5、6本か、

それ以上に分岐している。

 

 

 

 

現在の分岐点付近。

レールも枕木も撤去されてしまい、

バラストだけが残る広場になっている。

 

 

 

 

 

操業停止した工場はフェンスで仕切られ

入ることはできない。

最大ズームでの撮影にて我慢する。

 

 

 

 

 

「ホーム」と言って良いのかどうか。

あの辺りでセメントを積み込んでいたようだ。

 

 

 

 

 

                     

そのず〜っと奥に、専用線の終点が見える。

なんとかあそこに行けないものか。

行けないまでも、接近して見てみたい。

終点を見ずして、このレポは成立しないのだ。

それを目的に、やってきたのだから。

 

 

 

ちなみに、フェンス付近のすぐ下には

隧道が通ってる。

左の看板に「工場関係者の四輪車 進入禁止」

とあるので、地元住民専用通路らしい。

 

 

 

 

さて、専用線終点の切り通しを探して

工場南側からアプローチする。

この水田の奥がそうであろう、

と目星を付けて進入する

 

 

 

 

水田の奥、薄い藪の斜面を上ると、

有刺鉄線が見えてくる。

ドンピシャだ。

支柱には「立入禁止 住友大阪セメント」

とあるので間違いない。

 

 

 

もったいぶって、まずは工場側に進んでみる。

有刺鉄線に沿って西へ進む。

すでに切り通しの法面が見えている。

 

 

 

 

 

切り通しには、狭い橋が架かっている。

航空写真でも見られるこの橋も、

付近住民用の作業道だろうか。

 

 

 

 

 

橋の先に見えるのは、

切断されたベルトコンベアであろう。

採掘場から直接石灰石を工場に運んでいた。

ここ以外の部分は、全て撤去されたようだ。

 

 

 

 

橋付近から、工場内の操車場を望む。

良く見ると、今でもレールの痕跡が何条も見える。

7、8本もあるだろうか?

現役当時の賑わいを見たかったものである。

 

 

 

 

さて!

振り返るとそこには!

セメント専用線終点の切り通しがある。

大きく山を切り開いた、深い切り通しだ。

 

 

 

 

終点方向へ進んで行く。

上半分はコンクリで固められていない。

廃止後5年を経過して、コンクリの法面からも

植生が見られる。

 

 

 

 

 

 

そしてここが終点である。

なんと言うこともない、

逆台形のただのコンクリの壁だ。

でも、これが見たくてここまで来たのである。

 

 

 

 

終点の道床には、撤去された枕木が

大量に積まれていた。

「廃線なんだな・・・・」

判っていた事とはいえ、感傷的な風景である。

 

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