原町森林鉄道・鉄山支線4 (浪江町〜原町市) 2004.12 [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

  <概要>

浪江側の軌道跡は途中で見失ってしまったので、

今回は原町側から接近することにする。

「馬場支線」と書いたが、この路線が最も古いので、

これが本線かも知れない。

本線から分岐した鉄山支線は、現在県道になっており、

鉄山ダム湖の南で県道から反れて西の林道に入る。

 

 

北海道沢に沿って林道を進み、

やがて林道から北に反れ、

ここから本格的な軌道跡になる。

 

 

 

 

 

  <探索開始>

県道49号原町浪江線から林道への

分岐がここである。

北海道沢に架かる鉄山橋のすぐ北側から

林道が分岐している。

手前の県道も、奥の林道も、

元は林鉄・鉄山支線である。

                     

原町森林鉄道・馬場支線は既に林道化し、

この鉄山支線も馬場林道の第三支線と化している。

「第一」「第二」が気になる所である。

 

 

 

 

 

  <寄り道>

上記の鉄山橋には旧橋が存在した。

旧橋は橋台のみになってしまったが、現橋から観察することができる。

ガードレールがあることから、車が通っていたのであろうが、

橋台が石組みであることや、その幅員を考慮すると

これも以前は鉄山支線から分岐した路線が通っていた橋だと思われる。

残念ながら路線名は不明。

車道化にあたりコンクリートで改良されたようだ。

当時は木橋が架かっていたのであろう。

 

 

 

対岸の築堤上には道路標識があった。

よく見ると「カーブ注意」の矢印が見えた。

 

 

 

 

 

 

  <やっと本題>

さて、馬場林道・鉄山第三支線に入ってみよう。

ご覧の通り、極めて普通の林道である。

森林軌道を思わせる痕跡は無い。

 

 

 

 

 

途中一箇所だけ崩落が見られた。

50kgくらいの岩がゴロゴロしていた。

 

 

 

 

 

 

しばらく進むと、連続して二本の橋が現れる。

第一号橋」と「第二号橋」である。

林鉄時代の橋名が、そのまま受け継がれた

と思われる簡素な名前である。

 

 

 

 

北海道沢に沿った渓谷を進む。

新緑や紅葉の時期は、

さぞ見事な光景になることであろう。

今回はわざわざ葉が落ちるのを待っての

訪問である。

 

 

 

また前方に橋が見えてきた。

第三号橋」である。

これは渡らず、分岐を右へ進む。

 

 

 

 

岩の回廊とはいえ、林道としては「並」だ。

唯一、緩やかな勾配が「鉄道由来」を

思わせる程度である。

途中に「馬頭観音」と「山神」の石碑があったが、

これは林鉄時代からあったものらしく、

「明治」の刻印が見られた。

 

 

林道に入って四つ目の橋が見えてきた。

とりあえずの目標としていた「第四号橋」だ。

林道は一本道だが、実はこの橋も渡らない

 

 

 

 

 

橋の袂まで至り、振り返る。

林道法面の2m程上の斜面に、露出した岩盤が見える。

あれが軌道跡である。

やっと単調な林道歩きから開放される。

そして、ここがワンダーランドへの入り口でもあった。

 

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