原町森林鉄道・鉄山支線6 (浪江町〜原町市) 2004.12 [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

岩壁に遮られ、対岸に渡るかと思われた軌道跡。

しかしそんな予想はあっさり覆されたようだ。

ドキドキ、わくわくしながら接近する。

まさか、まさか・・・。

 

 

 

 

 

ず、ず、隧道だ!

軌道は沢を渡らずに、岩盤をブチ抜いていた。

林道から離れること10分ほどの場所に

こんな遺構が残されていたのだ。

原町森林鉄道・鉄山支線・第二隧道 

発見す。

 

 

                    

背後がすぐに沢の崖なので、

引いて撮影できない。(広角欲しいッ!)

坑門は崩れることもなく、

現役当時の状態が保たれているようだ。

南坑口から入坑する。

 

 

 

中に入る。

言うまでもなく荒々しい手掘りの隧道だ。

林鉄らしい台形の断面。

右にカーブしている。

出口が見えない。

 

 

 

振り返って見る。

路面には落石や土砂の堆積もなく、

至ってフラットである。

 

 

 

 

 

おー、出口が見えてきた。

思ったより短い隧道であった。

内部でカーブしているので、

明かりが見えなかっただけだった。

 

 

 

 

同じ場所でストロボ撮影。

非常に硬そうな岩盤だが、

スクウェアに切り開かれている。

開削にはかなりの労力が費やされたと思われるが、

その硬い岩盤のおかげで、現在でも安定した状態が

保たれているのであろう。

 

 

 

 

隧道を出た所で目に入るのがこれ。

既に朽ちて原型を留めていないが、

路肩に寄せ集められた枕木である。

このような枕木の山は、

この先で何箇所も見られた。

 

 

 

鉄山支線第二隧道・北坑口。

路面にやや落石が見られるが、

大きな崩落はないようだ。

 

 

 

 

 

 

 

第二隧道の全景。

この状況では、岩をくり貫くしかなかったであろう。

ずっと見ていたいが、先へ進むことにする。

 

 

 

 

 

「隧道」とあるが残念ながら写ってない。

隧道が右上にあるとしたらこの付近だろうか。

岩の斜面を削って軌道を開削したことが良くわかる。

削った瓦礫はそのまま河原に放置してある。

[2009.02]追加

「交通にみる近代化」(野馬追の里歴史民俗資料館)より引用

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