原町森林鉄道・鉄山支線9 (浪江町〜原町市) 2004.12 [TOP] [寄り道] [廃線Web]
廃されて45年、ずっとここにあったのだ。
朽ちてガタガタの状態であるが、
まだ整然と枕木が並んでいる。
是非とも全体像を見てみたいぞ。
斜面の途中まで下りると、橋脚が立っているのが見えた。
もちろん木製である。
もう少しがんばって斜面を下りる。
橋脚の形状が判る。
ほ、細い!
よくぞ倒壊せずに残っていてくれた。
こちらは傾斜が緩やかなので
安全に下りられる。(踏み跡あり)
やっと木製の橋梁の全体像が見られた。
橋台の武骨さとは対照的な
橋脚のヘロヘロぶりが印象的である。
45年の間には大雨も流木もあっただろうに、
ずっと耐えていたのだろう。
健気だ・・・。
よく腐らずに残ったものだ。
建築現場の足場のような、
「臨時」とうか、「やっつけ仕事」というか・・・。
いやいや。
これで耐用年数が45年を越えているのだ。
最適な設計、最上の建材だったのだろう。
枕木のシルエットが美しい・・・。
原木を満載した貨車がゴトゴトとやってきて、
橋をきしませながら通過してゆく姿に
思いを馳せる。
う〜ん、なんだか今でも渡れそうだな。
やっぱりダメだ。渡れないよ、これじゃ。
怖すぎる。
橋脚は二基。
それぞれ三本の丸太で構成されている。
平らな部分が全く見られない。
自然崩壊が先か。
車道化工事による人為的な破壊が先か。
[2007.02] 追記
MRさん、maximum_speed300さんからの情報では、倒木により破壊されたとのこと。 残念です・・・。