道具の話21・シエラカップとロッキーカップとクッカー         2017.01      [TOP]  [物欲]

            EPI   snowpeak
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            フォールディング
チタンシェラカップ
  チタンシェラカップ
  EVERNEW(エバニュー) チタンシェラカップFD EBY152
  私が初めて買ったチタン製品がこれである。
  チタン製の山道具が発売されたばかりの頃はとても高価で、高嶺の花を指を咥えて仰ぎ見るだけだったのだが、
  いつの間にか安くなっていたようで、これを店頭で見つけた時は確か1600円だったと思う。
  ハンドルが折り畳める仕様なのにも関わらずこの価格だったので、すぐに買ってしまった。
  以降はザックに入れて持ち歩き、登山や探索の際にお湯を沸かしたり、コーヒー・紅茶を温めたり、沢や滝の水を飲んだりするのに使った。
  しかし、それほど出番は多くなかったのでオフシーズンは台所に置くようになり、便利なので毎日のように使うようになった。
  よって、傷、へこみ、変色など満身創痍である。
   
  現行品にはハンドルにストッパーが付いているが、これは、その改良が施される直前に購入したストッパーのないモデル。
  買った直後にストッパーが付加され、しかも価格は据え置き、ということでちょっと悔しかったが、
  ストッパーがないお蔭でヤケド防止のシリコンチューブをハンドルに付けることができた。
  焼け焦げてボロボロになったのを付け替えて、これは二代目。 その二代目も焦げて、固く黒くなってしまった。
   
  緩んだハンドル基部をペンチで締め直したり、頑固なコゲをサンドペーパーで削り落としたり、
  と、かなり乱暴に扱ってきたが、今でもちゃんと使える。
  数年前にEPIのアルミ3点食器セットを買ってからは、出番が激減したけどね。
   

   
  とまあ、お世辞にも丁寧に扱ってきたとは言えないのだが、トラブルにも触れておく。
  使い始めてからまあまあ早い時期だったと記憶しているが、本体に割れが生じ、空いた穴から漏れるようになったのだ。
  溶接部分に負荷が掛かったせいで、まず上側に穴が開き、そこから漏れた紅茶などが焼け焦げ、
  その繰り返しでコゲがどんどん膨らんだせいで下側にも穴が・・・という順番だろう思われる。
   
  溶接方法が悪いのか、本体のチタンが薄過ぎるのか、あるいは私の使い方が乱暴だったのか。
  まあ、アウトドア用品はもうちょっとタフであって欲しいものだがなあ・・・。
  やはりハンドル固定式の正統派シエラカップが最善なのか、折り畳み式でも基部がビス止めの製品を選ぶべきなのか、
  色々と考えさせられることが多い、初チタン体験であった。
   
  また、本体がチタン製なので軽い&シリコンチューブを装着したせいでハンドルが重くなった、ためにバランスが悪くなり、
  カップ内にたっぷり飲み物が入っている時点では安定しているのだが、少なくなると倒れて飲み物がこぼれる、という事案も発生した。
  テーブル周りがベトベトになり、まあまあ凹まされた。
   
  「新しいのが欲しいなあ」と考え始めるようになるのも当然である。
   

                 
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2017.01

  ステンシェラカップ   チタンシェラカップ   フォールドハンドル   リッド、つまりフタ
  Belmont(ベルモント) ステンシェラカップ深型480 BM-402
  そんな訳で、ユニフレーム(UNIFLAME)からUFシェラカップ 420が発売された時には飛び付いた。
  目盛りが刻印されているので計量カップとしても使えるし、日本製にしては安価であった。
  しかし、品切れで買うことができず、再入荷を待っている間にシエラカップ熱も冷めてしまった。
   
  しかしその後「実戦主義道具学2」にて、恥ずかしながら初めてロッキーカップなるものの存在を知る。
  この本でホーボージュン氏が絶賛しており、私も感化されて欲しくて堪らなくなってしまったのだ。
  ・底面が広いので、バーナー上でもテーブル上でも安定する
  ・火にかけてもハンドルが熱くならないらしい
  ・一度はステンレス製の定番シエラカップを使ってみたい
  ・ステンレス製ならば、アルミ製のものより保温性が良いのではないか
  ・目盛り付きのをひとつも持ってない
  と、自分なりに考察してみても、良い点がスラスラと湧き出してくる。
  買うことは決まった! あとはタイミングだけだ! とアイドリング状態になった。
   
  しかし、そうすんなりと事は進まなかった。
  以前は各社から発売されていたようだが、現在はベルモントからしか出ていないようなのだ。
  それでもチタン製は人気があるようで在庫が安定しているが、ステン製のは度々品切れを起こす。
  欲しくなった時には欠品中で、入荷すると当方が冷却期間、というすれ違い・・・。
  まあ、必需品じゃないからね。 こういうことにもなりますわな。
  前述したEPIのアルミ3点食器セットで十分間に合ってるし。
   
  で、つい先日、「入荷しました」のメールが来たのでAmazonにて注文。
  その数時間後には発送、翌日に到着という、「超高速!参勤交代」並みのスピード対応であった。
  ベルモントの製品を買うのは初めてで、シエラカップより大きいのに1000円ほどで買える。
  例によって、大きな箱の中にカップが入った小さなビニール袋がひとつ。
  袋にはバーコードのシールが貼ってあるだけで、取説とかパンフとかは一切ない。
  早速洗剤で洗って水をたっぷり入れ、消毒も兼ねて湯を沸かす。 当たり前だが、特に異常もなく沸騰に至る。
  100ccの湯を沸かしてみると、確かにハンドルは熱くならなかったが、カップの縁は熱くて口を付けることはできなかった。
  各種テストが終了した後、ハンドル付け根のバリが気になったので、ダイヤモンドヤスリで削ってやった。
  その翌日に撮影したのが上の写真なので、新品なのにやや汚れやヤケが出てしまっている。
  (追記) 2017.05
  底の角度にもっと丸みがあれば洗い易いのになあ。
  カッチリし過ぎてるせいで、汚れを落としにくいね。
   
 
使い続けて8ヶ月。 
いい感じに育ってきたので撮影してみた。
お題は、「ベルモントをカッコ良く撮ってみよう」である。
居間で撮ったのだが、蛍光灯の灯かりを遮ったらチタンみたいになった。
実際はピカピカである。
 
2017.09
   

2018.03 追記  
ベルモントのロッキーカップ(商品名はシェラカップ)が改良され、名前も「シェラカップREST」に変更された。
ハンドルに段が付いて、箸やスプーンが置けるようになる、という謎な機能が追加されたのだ。
「そんなもの、器に突っ込んでおけばいいじゃん」などと無粋なことを言ってはいけないのだと思う。
同時に、底にあった大きなブランド名のプレスは廃止され、極小さな刻印に変更された。
しかも、微妙に値上がりしてるし・・・。
2019.09 追記  (2019年生産分からは大きなロゴのプレスが復活したようだ。)
ステン       チタン        
480cc   600cc   250cc   480cc   600cc
       
   

2021.04  
購入してもう4年かあ。いつの間にか、4年も経過していた。 
その間ずっと使い続けていたのだが、加熱の際はいつもガスレンジだけだったので、 
汚れることはほとんどなかった。 
 
しかし最近になって、ミニ焚火台で生の火を楽しむようになり、 
ついでだから、と火に乗せてみたら、一回で真っ黒になった。
   
焚き火して、真っ黒になって洗う、を何回か繰り返したら、こうなった。 
まるで「ベテランキャンパーの使い込んだ古道具」である。 
趣のある、なかなか良い景色じゃあないか。
   

        テンマクデザイン   SOTO  
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2019.09

  BM-077   フラットキャップ   シェラカップリッド  
  Belmont(ベルモント) チタンシェラカップリッド BM-077
  ロッキーカップを使い続けて2年。ついにフタを買ってしまった。
  すぐに買わなかったのは、あってもなくても良い物だからだろう。でも、ついに買ってしまった。
  単なる金属の丸い板なのだが、チタン製ともなると1000円もする。
  まあ、外で湯沸しする際にゴミが入るとイヤだし、皿になったり俎板になったりもするので、送料無料条件を満たすついでに購入した。
  別に「すごく便利!」とか「買って良かった!」などという、語るべきエピソードもなく、地味にフタとして利用している。
   
  お湯を沸かすとフタはかなり熱くなるので、取説の通りスプーンやフォークの柄を突っ込んでフタを開けている。
  MB-076にはこの横長の穴はなく、このMB-077から付加された機能なのだが便利に使っている。
  ってか、ないと困る。
   

 
2019.09 追記    
 
  と、地味に使い続けて約半年が経過した。
  金属の平らな板なので、簡単にキズが付くし、しかもやたらと目立つ。
  あっと言う間に、こんな有様になった。
  使ってる場所は屋内ばかりで、岩場を転がり落ちたりしたわけでもないのにね。
  艶消しの梨地仕上げの方が良いんじゃないかな。
   

  2019.11 追記  
 
お湯を早く沸かそうとして強火にしたら、タブが焼けていい感じになったので見て欲しい。 
カップ本体も斑に黒ずんで、凄みが増してきた。
     

  2020.01 追記  
 
その後も順調に「成長」しております。 
撮影したら軽く磨いておこう。 
     

                 
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2019.10

チタンシェラカップ   フォールドハンドル   ステンシェラカップ    
  Belmont(ベルモント) チタンシェラカップ深型480 BM-325
  これまでの履歴を語れば、まず、シェラカップを買おうと思い、「ハンドルは折り畳めた方がいい。軽いチタン製がいいな」、
  エバニューのチタンシェラカップFDを買ったのが四半世紀前。
  しかし使ってみると、「ハンドルの重み+本体の軽さ」のせいで頻繁に倒れてしまうので、
  辟易して重いステンレス製で、しかも底面が広いベルモントのロッキーカップを買った。
  これが正解で、非常に安定しているため、倒れてこぼれる事故が皆無になった。
  が、しかし、ここで一つの疑問が生じた。 「こんなに安定してるなら、チタン製でも良かったんじゃなかろうか・・・」、と。
  いや〜、随分と回り道したが、「物欲Web」的には正解なのかも知れない。
   
  いつものようにAmazonにて購入しようとしたが、なんと品切れ。 しかも、待てども待てども一向に入荷しない。
  どうやら、箸置き機能のあるRESTの方がメインになってしまったようだ。
  入手困難となると余計に欲しくなる。 が、どこの通販サイトでも品切れ状態が続いていた。
  かなり待たされたが、やっとヨドバシ通販に入荷したのを見つけ、無事購入と相成った。 Amazonさん、ごめんなさい。
 
  さすがチタン。軽いね。 ハンドルまでチタン製なのね。軽いわけだ。
  梨地の艶消しグレー、というのも高級感があって宜しい。
  荒い梨地のせいか、指紋も付きにくいようだ。
  これからゴリゴリと使い込んで行こう。
  既に底面や側面下部が焼けて、青く光り始めている。
   

          ユニフレーム   キャプテンスタッグ  
 

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さすがに劣化してボロボロ

  チタンカラーマグ   スタッキング
マグ350
  スタッキング
マグカップ
 
  ユニフレーム(UNIFLAME) チタン マルマグ(ブルー)
  現在は全面着色(チタンカラーマグ)になってしまったが、これはそうなる前に買った旧タイプなので、着色されているのはハンドルだけ。
  しかし全面着色は安っぽく感じられ、そして旧タイプは上品に感じられるので、これについては悔しいと思ってない。
   
  エバニューの次に買ったチタン製品がこれであった。
  かなり以前に、たまたま立ち寄ったスポーツオーソリティにて大安売りされているのを見つけた。
  定価2000円ちょっとするものが、なんと499円で売られていたのだ。
  実を言うと、当時はユニフレームというブランドを知らず、当然値引き販売をしないメーカーであることも知らなかったので、
  「ワンコインとは安いなー。小さいけどチタン製だし、登山には向いてない形だけど、家で酒飲むのに使えそうだ」という程度のノリで購入。
  その後、ユニフレームという存在を知ってからも、これと結び付くことはなく、有名メーカーの製品であることを知らずに使い続けていた。
  最近になってユニフレームをカタログを見ていたら、よく似た形状のカップが載っているのを見つけ、
  「おや?」と気が付き、台所にぶら下がってるカップを見てみたら、ハンドルに刻印された「UNIFLAME」の文字や、
  保存しておいた化粧箱を見て、「うわっ!」と気付くという間抜けぶりであった。
   
  着色は塗装ではなく酸化発色処理なので、長年使い続けてた今でも剥げ落ちてない。 角の一部が変色した程度だ。
  また、洗った後に水を切るため思い切り振り下ろした際に、シンクの角にガーンと激しくぶつけてしまったことがあったが、
  少し凹んだだけで、ハンドルが取れてしまうようなことはなかった。
  厚手のチタンでできてるためか、まあ、とにかく丈夫にできていることを実感する出来事であった。
  「さすが、一流ブランドの製品は違うなあ〜」、と白々しい感想を書き、
  「知らずに買ったくせに(笑)」との突っ込みを待ちつつ、この項の結びとする。
  (追伸)
  すでに生産は終わっているようで、公式サイトには載ってなかった。
  ハンドルだけじゃなく全面に着色したり、名前を「チタンカラーマグ」に変えたり、
  ハンドルに「MADE IN JAPAN」と追加してみたり、底面に「TITANIUM」と刻印してみたり・・・、
  と、様々な工夫をしたけれど、思ったように売れなかったんだろうなあ。 まあ、この大きさ(250cc)で2200円とお高いですもんねえ。
  検索しても、こいつに関するレビューや画像が悲しいくらい全くヒットしないことからも、その不人気ぶりが察せられます・・・。
  "スタッキングできない"というのが致命傷だったのかな。
 
   

2017.05

               
  /   ←全て絶版…
    深型11   深型13 深型11 ポット18    
  EVERNEW(エバニュー) セラミックコッヘル深型11 グリーンイエロー ECA187
  アウトドア用品専門の通販サイトに、「ナチュラム」という有名どころがある。
  ここでは毎年、GW前にバーゲンセールを実施する。 しかも送料無料!と太っ腹。
  この絶好のタイミングを利用して、私も今まで何度か利用したことがある。
  今年も開催され、バーゲン品のラインナップをスクロールしていたところ、この商品を見つけた。
  こいつは内側がセラミックコーティング処理されているため、定価約5000円と大変高価なのだが、
  それが今回なんと、1800円台にまで値下がりしていた。
  狙っていた物よりも小型だし、縦型だし、目盛りが付いてないし、注ぎ口もないし、、、など色々とターゲットから外れているのだが、
  この値段でコーティング物が手に入るなら、手を伸ばしてしまうよな(笑)。
  カラーは少々迷ったが、「濃い色はなんか違うな」と感じ、グリーンイエローを選んだ。
   
  で、早速ポチッと注文したのだが、ここからがまあ大変だった・・・。
  発注した翌日には、「発送しました」とのメールが着き、その翌日にはもう自宅に届いた。
  大喜びで写真を撮ったり、洗ったりしているうちに、「ん? 何だこれは?」と気が付いた。
 
リベットの周りの塗装が剥離してる・・・。
よく見ると、リベットそのものが変形してる。
打ち込む際、斜めに力が入ってしまったのだろう。
変形のせいで本体の一部が盛り上がり、外側の塗装が剥離したわけだ。
薄い色を選んだせいで、危うく見逃すところだった。
  当初は、「どうせすぐに凹んだり汚れたりするのだから、このまま使おうかな。返品作業とか面倒臭そうだし」、と考えもしたが、
  やはり新品の時からこれでは気分が悪いので、返品・交換して貰うことにした。 断られたら仕方がないが、一応チャレンジしてみよう。
  翌日、返品専用のフォームが用意してあるのでメールを飛ばす。 「不具合箇所の画像を送れるなら添付せよ」とのことなので、それも実行。
  するとその翌日、「スマンかった。今日中に再発送する。配達しに来た宅配屋に不具合品を渡せ。そこで交換する」と連絡が来た。
  とにかく対応が早い。 早過ぎてビックリするくらいだ。
   
  ところが、その日の夜、再びナチュラムからメールが届いた。
  「再送する前に検品したら、同じ不具合があったので送るの中止。もう在庫ないので、メーカーから取り寄せる」、とのこと。
  しかし、メーカー、つまりEVERNEWが連休に入ったためなのか、その後しばらく連絡が途絶えた。
  「こりゃあ、GWが明けるまで完全停止かな・・・」と覚悟していたところ、連休後半にメール着信。
  EVERNEWから商品が届いた。でも、検品したら、また同じ不具合があったので、再度取り寄せし直します。何度もスマン」、ですと・・・。
   
  まあ、腹が立ちますわな。 もちろんナチュラムにではなく、EVERNEWの方に。
  韓国製なのは以前から知っていた。 でも、製造工程のチェックや出荷前の検品はちゃんとやってよ、EVERNEWさん!
  そして、クレーム対応なんだから、検品はいつもより慎重に、注意深くやってよ! ザルかよっ!
   
  交換品が届いたのは、それから一週間も経過してからだった。
  遅いよ・・・。 最初の注文から3週間も経ってますやんか・・・。
   つづく
 
 
とにかく届いた。 
しかし素直に喜べるような心境ではなく、早速各部を点検する。
もう、信用できなくなってるわけだ。
 
点検の結果、実は前回と同じ箇所に少しだけ剥離が見られたのだが、
これは黙認することにした。
 
ちなみに、今回は緩衝材が多めに入っており、「われもの注意」のシールも貼ってあった。
輸送中のトラブルではなかったのにな。
  メッシュの収納袋が付いているのだが、その黒い切り屑がクッカー本体にまあまあ多めに付着している。
  サイズがぴったり過ぎて、クッカーの出し入れにやや苦労する。 まあ、スカスカよりは良いか。
  袋の強度はそれほど期待できなさそう。
 
商品名の通り、内側はセラミックコーティングされている。
よって汚れが付きにくく、調理の後始末が楽になるわけだが、
コーティングに傷が付くので金属製カトラリーの使用は憚られる。
湯沸し専用にするか、それともプラスチック製のスプーンを新たに購入するか・・・。
 
で、色々と弄っているうちに気が付いた。 
ハンドルを伸ばした状態でフタをすると、そのハンドルが本体と干渉してピッタリ閉まらないのだ。
なんとも酷い設計ミスだ。
いや、ミスではなく、こういう仕様なのかも知れない。
だって気付かないわけないもの。
  また、底が若干膨らんでいるようで、平らな所に置くと本体がグラつくのも気になった。
  これは、底を親指でグイと押してやったら、だいぶ軽減した。
  どんだけ柔らかくて薄いアルミなんだか・・・。
  大切に扱わないと、すぐにボコボコになるぞ、こりゃあ。
   つづく
 
 
2017.10
色々と不満はあるが、せっかく買ったのだから使わないと意味がない。
近所のスーパーでマルタイの棒ラーメンを安売りしてたので、
買ってきて調理してみた。
簡単に作れるし、評判通り味も中々宜しい。 ノンフライ麺という点も良いね。
結局、もう1袋買って、結局4回調理した。
内側がセラミックコーティングされているので汚れが簡単に落ちるし、乾きも早い。
  「良いモノの買ったなあ」と喜んでいたわけだが、しばらくして異変に気が付いた。
  クッカーの中がラーメン臭いのだ。
  汚れ落ちが良いのにかまけて、洗い残しがあったのかな? と入念に洗ってみたが、それでも臭う。
  さらに、重曹に浸けてから洗ってもみたが、それでも臭いが残った。
   
  これはセラミックコーティングに共通する欠点なのだろうか?
  匂い移りを嫌って湯沸し専用にしたら、コーティングの意味がないもんなあ。
  だったら普通のアルミクッカーで十分なわけだし。
  さあ、どう付き合っていくべきか・・・。
   つづく
 
 
2019.12
実はもう一つ、問題がある。
ハンドル基部を固定するリベットが1本しかなく、かつ締めが緩いので、ハンドルが基部ごと回ってしまうのだ。 
およそ30度くらい、フタが傾いてしまう。 これが非常に不快だった。 
変形に気を付けつつ、慎重にリベット叩き潰してみたが効果なし。 
しかしほぼ湯沸し専用になっていることもあり、フライパンとして使用する機会がほとんどないため、 
この不具合は放置していた。 
 
  しかし最近になって解決策を思い付き、簡単にできそうなので、とりあえずやってみることにした。 
  隙間にスペーサーをかますのだ。 
  まず、厚紙で型紙を作る。 だいたい10X30mmくらい、と分かったところで、同じ大きさの金属片を作る。 
  初めはアルミ板で作ってみたのだが、厚みがあり過ぎて入らず、失敗。 もっと薄くないとダメだ。 
  さて、「極めて薄いアルミ板」の入手は簡単である。 シーチキンの缶詰のフタが宜しい。 これから切り出して再度作成した。 
  現物合わせしながら大きさを微調整し、グイグイと差し込んで作業終了となった。 
  実はまだ少しガタつきがあるのだが、以前よりは随分と使い易くなったので、取りあえず良しとしよう。 
   
 
で、上で紹介した「ベルモントのチタンリッド」が設えたようにピッタリなので、 
このセットで目玉焼きなんぞを作って食べている。 
 
私はソースでもケチャップでもなく、「目玉焼きには醤油をかける派」なので、 
フライパンから醤油の匂いがするようになってしまった。 
この問題は、未だ解決法が見つかってない。 
(追記)
一度お湯を沸かしてみたら、匂いが消えたみたい。
 つづく
 
 
2020.02
ヤカン代わりにお湯を沸かしているだけなので、ほとんど汚れない。 
なので、いつまで経っても新品同様で、使い込んだ味が出て来ない。 
それって人によっては良いことなのかも知れないが、私のとってはつまらないんだよなあ・・・、 
と、クッカーを眺めていたら、「ん?」。 縁の部分に結構な剥離が発生していることに気が付いた。 
なーんだ。順調に成長してたじゃないか。 
でも、まあ、剥離しやすい塗装だったんだろうな。 
   

2017.06            
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  BE-PAL(ビーパル) 2017年7月号特別付録 創刊36周年記念 ミニ・シェラカップ  小学館
  BE-PALなんて手に取るのは久し振り。 買うのはこれが初めてかも知れない。
  もちろん、目的は付録のミニ・シェラカップである。
  小さ過ぎて使い辛いだろう、ということは承知の上で購入しているので、その点に文句を言うつもりはない。
  厚手のステンレスでできているので丈夫そうだし、重いので安定してるし、ちゃんと火にもかけられる。
  小皿として使ったり、目盛りがあるので計量カップとしても役に立ちそうである。
   
 
しかし、ひと目見て驚いた。 
底には打痕が多数あって凸凹になってるし、裏側や側面は傷だらけだったのだ。
まるで、長年に渡って使い倒された中古品の風情である。
もしかしてダメージ加工なのかな? エイジングのつもりなのかな?
完成したら工場の裏で小1時間蹴飛ばしてから出荷してるのだろうか?
いやー、今時こんな仕上がりの製品が流通するとはなあ。
「どうせタダでくれてやるモノだし」ということで、検品は省略したのかも知れない。
  来月号の付録はHaglofs(ホグロフス)のサコッシュだそうだが、
  やはり泥水に浸して踏みつけたような"ダメージ加工"が施されているのだろうか?
   
  豪華な付録で釣る。 "ついで"に本誌も読んでもらう。 定期購読者になってもらう、、、って戦略じゃないの?
  なんか、第一歩目でつまづいてる気がするのだが。
   

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