道具の話20・初めてのZIPPO           2016.09      [TOP]  [物欲]   [ZIPPOライターのリスト]

    #200   #162   #204   #168  
/        

2016.09

  レギュラー   アーマー   ブラス   アーマーブラス  
  ZIPPO(ジッポー) オイルライター (創業50周年記念モデル・ソリッドブラス)
  タバコは吸わないのだが、キャンドルランタンや蚊取り線香に火を着けるので、100円ライターやマッチは必需品であった。
  しかし数年前から、「これだけ頻繁に使うなら、使い捨てじゃない、ちゃんとしたオイルライターを持ってても良いな」と考えていた。
  ZIPPOでは当たり前過ぎるので、ここはひとつ、IMCO(イムコ)でも、と値段を見ると、、、
  むかし調べた時よりもかなり値上がりしていて驚いた。 チープな作りと、それに見合った低価格が魅力だったのになあ・・・。
  調べてみると、既にオリジナルのIMCO(オーストリア)はなくなり、現在は日本の会社が復刻版を作ってる、しかもステンレス製になって、
  という経緯があったらしい。 ううむ・・・。
   
  と言うわけでZIPPO一択になってしまったわけだが、
  「それなら実家にあったな。むかし親父がタバコ吸ってた時のやつ。でも偽物っぽかったなあ」、との記憶が蘇った。
  で、先日、実家に帰ったおり、思い出して探し出してみたところ、
  小箱いっぱいのライター群に混じって、未使用・中古合わせて5〜6個の"ZIPPOタイプ"が見つかった。
  全て貰い物とのことで、貰って以降自分で使ったことはなく、死蔵していたものとのこと。

なんと、そのうち2個が本物だった。どちらも使い古しでボロボロ。
ひとつは比較的新しいように見えるクロームメッキの標準モデル(#200)で、
芯先がアサガオのように開き、フタ内側のメッキが派手に剥がれていた。
 
もうひとつは変色して薄汚れたべとべとの真鍮モデル(#204)で、
「WASEDA UNIVERSITY 1882-1982 THE 100TH ANNIVERSARY」
つまり、早稲田大学創立100周年記念の刻印があった。
 
写真はその真鍮モデル。軽く汚れを落として撮影。
   
実家から帰宅後、ネットにて詳細を調べてみると、色々と興味深いことが分かった。 
1982年製とのことで、そこそこ年代モノだったんですな。
しかも、ZIPPO社創立50周年を記念した限定品で、
レギュラー品とは底部の刻印が異なっており、
「1932-1982」、「COMMEMORATIVE」(記念)とある。
一部では「コメモラ」と呼ばれているらしい。 結構な高値で取り引きされている。
 
その1982年(昭和57年)に創立100周年を迎えたのが早稲田大学で、
ZIPPO社か、あるいは専門店に特注して、校章などを刻印させたモデルのようだ。
   
  「早稲田ZIPPO」にはクロームメッキのものもあるようだが、こちらは記念モデルではないせいか、ネットでいくつか確認できる。やはり高価だ。
  (追記:1980年代の卒業生を対象に、記念品として贈与されたものらしい)
  しかし、この100周年モデルは数が少ないようで、どうも見つからない。 よって素性が分らない。 レア物なのだろうか?
  「コメモラ」というだけでも希少なのに、更にプラス早大100年だからなあ。
  いや、もしかすると、サークルとかの仲間内だけでほんの少数ノリで作った"非公認品"なのかも知れない。
  それって価値が上がるのか、下がるのか・・・。
  "早稲田大学探検部モデル"、なんてのがあるなら欲しかったなあ。
 
  洗剤で磨いてもアルコールで磨いても汚れが落ちないので、歯磨き粉を指に付けて擦ったら、やっと綺麗になった。
  で、ビンテージ感がなくならないように加減したつもりだったが、ついやり過ぎてしまった・・・。
  その後、ここに上げるつもりで撮影したのだが、写真にすると、それほど違いが出なかったので中止。
  でも、一日放って置いただけで、ピカピカだったところが黒ずんでくる。 「つや有り」だったのが「つや消し」になってる。
  キャンドルランタンだといつまでもピカピカなのに、この違いはなんだろうか?
   

   
ついでなので、もう一個の方も紹介しておこう。 
レギュラータイプにクロムメッキ仕上げ。ブラッシュ加工。 
という、最もスタンダードなモデルのようだ。(#200) 
 
フタにぐらつきがあり、更にはヒンジ側に隙間がある。
内部ユニットが非常にキツくて抜きにくい。
上記のと比べると、非常に雑な作りに思える。
 2016.10  
底部を見ると \\\\ Zippo \\\\ とある。 
調べると、これは1982年製を意味する記号とのこと。 
新しそうに見えたが、なんと上記の「早稲田ZIPPO」と同じ年の製造だった。 
   
・・・とかなんとか言いながら弄っていたら、フタが外れてしまった。 
溶接部分が剥がれてしまったのだ。 あ〜あ・・・。 
修理は無償の永久保障とのことだが、送料はこっち持ち。 
さて、どうするべかなあ・・・。
特に思い入れがあるわけでもないし。 
 
ちなみに、内部ユニットは1981年製とのこと。
上記の真鍮モデルも同じであった。
 
ファンが多いアイテムゆえ、ネット情報が豊富&詳細で助かります。
  10.11発送

#1935 #230 #1941          
/
1935レプリカ 1937レプリカ 1941レプリカ   オイル フリント/着火石 ウィック/替え芯 コットン&フェルト

   
「もしや?」、と思ってオイル缶についても調べてみたら、「やっぱり!」だった。
廃版となった古いデザインの物は、たとえ空き缶でも価値があるようで、
一緒に貰ってきた左写真のタイプだと、1〜2000円程で取り引きされていた。
 
ライターは使い続け、保管し続けるけど、オイル缶は空になったら捨てちゃうからね。
本来捨てられてしまう物が残っていると、そこに「レア」という価値が生じるわけだ。
 
この世界も中々奥が深いのね・・・。
 2016.10  

第1弾 (1992) 第2弾 (1993) 第3弾 (1994) 第4弾 (1996) 第5弾 (1998)      
/
ジッポー完全読本 ジッポーコレクション読本 ジッポー博物館 ジッポー写真館 ジッポーコレクション図鑑   ジッポー名物物語 ミリタリー・ジッポー物語

   
上記のようにフタが外れてしまったレギュラータイプだが、結局、修理に出すことにした。
プチプチに包んで手紙用の封筒で送ったので、送料は140円で済んだ。
まあ、ここで記事化するための投資だと思えば、、、いや、そうでなくても安いものである。
ネット情報によると、修理には1ヶ月程かかるとのことだが、今回は40日後に戻って来た。
 
中には私が書いた修理依頼書の他、送る時に使った封筒まで入っていた。
また、インサイドユニットの修理ではなかったのだが、新品に交換されており、
さらに、元のインサイドユニットも同梱されて戻って来た。
蝶番パーツも戻って来たのだが、無理矢理引き剥がしたのか変形していた。
 
これだけのことをやって無料なのだから、なかなか凄いサービスですわな。

2016.11

 

             
     

2017.03

           
  Windmill(ウィンドミル) AWL-10 ターボライター
  そういえば、こんなライターも持ってた。 これもかなり昔に父から貰った物だと思う。
  耐風、防水とのことなので、登山用ザックの救急用品パックの中に入れておいた。
  入手した時からキズだらけ、ハゲだらけだったけど、ザックに入れっぱなし、そのザックもクルマに積みっぱなしだったので、
  さらにハゲが進行したように思う。
  幸か不幸か、結局、登山中にも探索中にも使われることはなく、こうして手元にあるわけだが、
  ガスを補充すれば今でもちゃんと着火するんだから、エライものですな。
  そんな傑作だけあって、今でも新品で入手できるロングセラーとなっている。 (この色は絶版らしい)
  ■ Windmillの公式サイトは こちら    日本の会社で、今でも国内製造を続けている。
 
 
   

  ついでにこんなのも見つけた。
  「KENT」とプリントされてるので、タバコの景品だろう。
  ネットで調べてみたら、「おお!これはWindmillのZAGってヤツらしい!」と思ったのだが、どこにもWindmillのロゴが入ってない。
  その代わり、底に「CHINA」とある。 ああ、つまりアレか。パチモノか・・・。
  よく見れば、形状もかなり違う。
  でも、ちゃんと着火はするんだよね。
   

   
  Windmill(ウィンドミル) JiB ガスライター
  2017.04
 
「実家に眠るお宝を発掘せよ! シリーズ第○弾」(笑)
 
「粗品 福島放送」と書かれたのし紙に包まれた小箱を見つけた。 
福島放送(KFB)は、今年で開局36周年になる。
この記念品は、KFBが開局した昭和56年(1981)当時に、
父がKFB社員から「お世話になります」と贈られたもの、とのこと。
中には「Windmill SINCE 1920と金で書かれた半透明の箱。
   
 
お宝は、Windmillの「JiB(ジブ?)」というガスライターであった。
新品 未使用 保証書付き(笑)。
すでにカタログ落ちしているので廃版モデルらしいが、
いくら検索してもヒットしないので詳細は不明。
   
 
本体には社章と社名が刻印&着色されており、中々手が込んでいる。
お金、掛かってるよなあ。 まだバブル景気になる前だと思うが。
 
「福島放送記念館」に展示すべき逸品だな、うん。
   

   ←前へもどる      次へ進む→

      [TOP]  [物欲]