中津川森林鉄道5 (猪苗代町)   2005.11        [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

これは「中津川林鉄1」で掲載した

下の土場」の略図であるが、

実際に現場を探索した結果、

「ちょっと違うぞ」と言うことになってきた。

 

川に落ちるわ、ケガするわで土場探索どころじゃなかったからねー

 

     

実地探索と想像を交えて作り直したのが

左図である。

軌道跡はさらに東に伸びていたようだ。

 

では土砂降りの中、決行された、

「下の土場」探索をご覧ください。

辛かったのよ、これが・・・

 

 

  <下の土場>

廃林道から軌道跡によじ登った地点まで戻る。

右奥へ降りるのが、先ほど登ってきた

廃林道へのアクセス道。

軌道は正面に続いていたはずだが、

アクセス道に削られており、

「分岐」には見えない。

 

 

強引に進むと、平坦な道床が現れる。

ずっと奥に続いているのが見渡せる。

倒木が恐ろしげだ。

 

 

 

 

 

 

 

笹薮を抜けると、軌道跡が鮮明になる。

大量の落ち葉が雨水を含んで、

ややぬかるんでいる。

 

 

 

 

 

雨の降る中をサクサクと進むと、

やがて軌道上も植林地へと変化してゆく。

この辺りから軌道跡が単なる斜面と化してしまい、

トレース不能になる。

 

うーん、残念。

右側の斜面を下って、廃林道へ向うことにする。

道などないが、藪でもなく傾斜も緩やかだ。

 

 

廃林道に到着。

ここから今、下って来た斜面を見上げても、

軌道跡の判別は不可能であった。

 

下の土場へ戻る。

 

 

 

 

 

下の土場から秋元湖岸林道に出て、

画像右の議場方面へ向う。

 

 

 

 

 

すぐにゲートがある。

法面は低い石垣で補強されており、

さながら軌道跡のようであるが、

最初にも述べた通りこの道は、軌道敷設と同時期に

開削された生粋の車道林道である。

 

 

 

ゲート付近から斜面を見上げると、

そこにも同じような石垣が見える。

あの上も軌道が通っていたのではないだろうか。

 

 

 

 

 

その石垣は、ずーっと東へ続いている。

意味もなく、無駄に長い気がするな・・・。

これは引き上げ線だろうか。

 

登ってみねばなるまい!

 

 

 

急斜面を直登の途中で、角材を見つけた。

釘も刺さったままだ。

なぜこんな所にこんな物が???

もしかして、もしかして、

これが車庫の残骸だろうか?

 

 

 

斜面を登りながら石垣を撮影。

降りしきる雨。

急な斜面で滑る足元。

暗いのでブレる。

何度も撮りなおす。

 

 

 

 

 

ようやく軌道上に辿り着く。

「下の土場」方面は樹木に覆われ進行不能。

東側は道床が崩落し、やはり進めない。

切り通しらしき遺構も見られたが、詳細は不明。

 

   ←前へもどる      次へ進む→

      [TOP]  [寄り道]  [廃線Web]

 

  [2006.08追記]
  この奥に事業所があったらしいので、車庫と事業所を結ぶ連絡通路ではないだろうか。