猪苗代森林鉄道・曽原線3 2006.10              [TOP] [寄り道] [廃線Web] [プロローグ]

 

 

 

 

 

 

 

赤が本線、ピンクが支線。

実線は車道、あるいは遊歩道。

点線は未転用。

 

 


[G地点] 

「まだ明るいので、下見だけでもしておくか」

前回、サイクリングロードから軌道が分岐する地点に気が付かず、

無関係の場所を彷徨う事になってしまったのだった。

 

10月下旬の裏磐梯は紅葉のまっ盛りであったが、

ここは例外的に観光客とは縁がなく、静粛を保っている。

 

前回、2005年9月に訪れた際の同じ場所。

この時は間違って右奥へと進んでしまったのだった。

 

前回の様子は→こちら

 

 

 

 

この年はクマが人里に現れる事象が全国的に多く見られた。

この付近も例外ではないようで、注意を促す看板が

サイクリングロードの入り口に貼ってあった。

今日は夕方になってからの訪問であり、

分岐点を見つけるだけが目的なので、熊避けの鈴も付けず、

カメラだけの軽装で入った。

 

 

入り口の急坂を上ると、すぐに切り通しがある。

地形図によると、このすぐ奥辺りに分岐点があるようだが、

見つけられるだろうか。

 

 

 

 

 

あやしい地形はすぐに見つかった。

法面に階段が掘られているのだ。

法面の上は切り通しのように抉れており、道床の断面のように見える。

上ってみよう。

 

 

 

 

 

 

ちなみに、前回訪問時はこんな様子だった。

この時に階段が掘られていたかどうかは判らないが、

例えあったとしても、これでは気が付かないわな。

 

 

 

 

 

法面の階段を上ると、すぐに切り通しがあった。

その切り通しを振り返って撮影。

ついに曽原線の軌道跡を発見した!

 

 

 

 

 

意外にあっさりと当初の目的は達成したものの、

奥へと続く道床を見てしまったら・・・。

 

 

 

 

 

 

やはりそのまま帰るわけには行かないでしょう。

藪も薄そうなので、行ける所まで行ってみる事にする。

振り返って撮影。

 

 

 

 

 

眼下には前回も訪れたジュンサイの沼が見えた。

かなり高い所を軌道は通っていたのだ。

 

 

 

 

 

 

ちょっと藪が濃くなってきたが、この廃線跡に

今でも人の手が入っている事は間違いなさそうだ。

 

 

 

 

 

 

笹薮を抜けると、小さな沢に突き当たった。

ここには橋が架かっていたと思われるが、

さすがに豪雪地帯だけあって、全く痕跡がなかった。

橋台は石積みであったと思われるが、

全ては雪の重みで崩され、流されてしまったのであろう。

 

 

 

沢を挟んだ対岸にも、道床が続いているのが見えた。

想像していたよりも鮮明に残っているようだ。

 

 

 

 

 

 

まだ行けると思ったが、今回はここまでにしておいた。

次回はもっと葉が落ち、視界が得られる時期に再訪しよう。

もう4時を過ぎているので、帰路に着いた。

 

 

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