道具の話13・本とバードコールとナイフ   2015.06     [TOP]  [物欲]  管理用


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2015.06 

  ブリスター 日本製 中国製類似品
  AUDUBON (オーデュボン) バードコール (赤)  Made in U.S.A
  その昔、郡山駅東口に「ユアファクトリー」というJTが経営するDIY店があった。 
  他のDIY店では見られない珍しい商品が数多く並んでいて見るだけでも楽しく、結構よく通っていた。
  しかし、そんな店が閉店することになってしまい、処分セールが行われた際に購入した。 たぶん3〜4割引きだったと思う。
  箱に1500円の値札が付いたままになっているので、おそらく1000円前後で買ったのだろう。
  検索すると、閉店は平成11年(1999)とのことだから、買ったのは16年前ということになる。
  現在も全く変わらない形状で販売されているようで、なぜか安心。 まあ、大昔からある定番らしいので、さもありなん。
  あら? よく見ると底のネジがマイナスからプラスに変わってた。
   
  購入当時、バードコールというモノの存在自体は知っていたが、周囲に持っている人などおらず、店頭で手に取って鳴らす機会もなかったため、
  どんな構造をしてて、どんな音が出るのか、全く知識がなかった。
  「だからと言って、わざわざ買うまでもないよな・・・」ってな程度の物欲だったが、閉店大安売りセールの雰囲気に酔って買ってしまった。
  アメリカ合衆国コネチカット州にある有名な鳥獣保護団体が製造・販売している、なんてことも、ずっと後になってから知った。
   
  確か取説があったはずで、使い方やメンテナンスについて書いてあったように記憶してるが、どこかに紛れ込んでしまったようだ。
  かなり退色してしまったが、化粧箱は保管していた。 箱には松ヤニの粉が入ったカプセルが付いている。 だから取って置いたのだ。
  使ってるうちに摩擦が弱くなり、音が出にくくなってきたら、ネジを外して松ヤニを少々内部に入れてやるよう書いてあったと思う。
  松ヤニは一度も添加してないが、16年経った今でもスズメやヒバリが鳴くような音が出る。
  しかし、鳴らし方が下手なのか、小鳥がわんさかと集まってくるような機会に恵まれたことはない・・・。
   

    W   V V W
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2015.07 

  バステル (65mm)   クラシック (58mm) クラシックT

ネイルクリップ

  WENGER パステル 18111 レッド  廃版
  VICTERINOXの最小モデルがクラシック(写真上)なら、WENGERパステル(下)がそれである。
  「道具の話1」で紹介したWENGERハイカーを買った当時から欲しかったのだが、小さいくせに売価がクラシックの2.5倍もしたので見送っていた。
  ヤフオクでも出品が少なく、たまに出てもちょいと高めで落札されていた。
  加えて近年、WENGERブランドが消えてしまい、レア感からさらに高騰するのかと思ったら、パステルに関してはそうでもない模様。
  これは企業ノベルティ物のためか人気がなかったようで、ワンコイン&無競争で落札できた。
  無競争だったのはキーリングがないせいもあるかな? 実はこの点、手元に届いてから気付いた。 まあ、なくてもいいか。
   
  ハンドルは小さな傷があるものの、まあまあキレイ。 社章はビクのようなメタルインではなく印刷なのが残念。
  だから黒とか青とか濃い色のハンドルだと、下地が透けてしまって社章の赤の発色が悪いんだよな。
  ブレードはそれほど使い込んだ様子もないのに刃が磨り減っていた。 何を切ったんだろ? まあ、これは研げばいい。
  ヤスリはクラシックとほぼ同じ大きさなのね。
  ハサミの刃はちゃんと波刃になってる。 小さくてもWENGERはWENGERなんですなー。 素晴らしい。 
  小さいので使い易くはないけれど、サクサクと良く切れます。 独特のバネも健在です。
   
  クラシックがあれば十分だし、どうしてもパステルでなくちゃダメ!なんてことはないけれど、使い比べて遊ぶのが楽しいのである。
  エヴォハンドルの爪切りも欲しくなってきたなあ。
   

        ウルトラライトでいこう 2014/8 2015/3
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2015.10 

  2011年5月号   2014年7月号 ウルトラライトスタイル ウルトラライトスタイル Vol.2
  「PEAKS」 2011年5月号 竢o版社
  別件で検索していた過程で偶然知った「PAEKS」という雑誌が、個人的にツボな情報が豊富で気に入ってしまったので、
  バックナンバーの中から面白そうな特集を組んでいる号をいくつかピックアップし、ネットや古書店で狙っていた。
  この号は「ウルトラライト特集」ということで、軽量な山道具がたくさん紹介されている模様。
  Amazonにて程度の良さそうな物が1円になったところで購入してみた。
   
  内容は、ULを実践してる方々の個人装備の紹介や、ULガレージブランドの紹介などなど。
 
  「FREELIGHT」   http://freelight.shop-pro.jp
  「T's Stove」   http://ts-stove.dust.jp/ts-stove
  「Shara Project」   http://www.shara-project.com
  「使い古した山道具」的な見所は余りないけれど、グラビアを中心に構成された編集なので、
  見ているだけで楽しい本である点は相変わらずである。
 
  この本で紹介されているULな山道具
EVERNEW(エバニュー) EVERNEW(エバニュー) EPI(イーピーアイ) PRIMUS(プリムス) ジェットボイル GSI(ジーエスアイ)

チタンアルコールストーブ チタンパスタもクッカーS ATSチタンクッカー TS-102 114ナノストーブ ZIP(ジップ) ハルライトミニマリスト

Esbit(エスビット) レザーマン MSR(エムエスアール) Trangia(トランギア) snowpeak(スノーピーク) Esbit(エスビット)
ロングチタニュームスプーン Style(スタイル) アルパイン
ソルト&ペッパーシェイカー
ケトル0.6L チタンシングルマグ450 チタニュームストーブ

             
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2015.10 

           
  「私の山道具」 2011年10月 / 「私の山道具2」 2012年11月 山と渓谷社
  有名・無名を問わず、個人が装備している山道具を紹介する本、、、と思ってマークしていた。
  確かにその通りの本ではあったのだが、よくよくレビューを見ると「個人」というのは全員女性であった。
  つまり、女性による女性のための本、だったのだ。 ・・・ちょっとガッカリ。
  とは言え、山道具に男女の違いなんてないはず。 
  だったら、使い古した山道具がどっさり満載されているのではないか、と期待して図書館から借りてきてみた。
   
  あら、まあ、これはおしゃれな本ですね。 表紙からしてそうですもんね。
  中もそんな感じで、おしゃれに演出されたきれいな山道具が、次々に紹介されてます。
  --------- これが最近話題の「山ガール」ってやつか・・・。
  ボロボロ、ベコベコ、黒焦げの山道具なんて、ひとつも出てきやしません。
   
  「マウンテン・リサーチ」のカップが「アルミの削り出し」とか書いてあるし。
  それって、もしかして「搾り出し」の間違いじゃね? しかも、アルミじゃなくてステンレスじゃね?
  いや、もしかしたら、特注で作ってもらった一点物なのかも知れないけどね、うん。
   
  目が止まったのは、野川かさねさん使用のNikon FM2 ブラック
  角々が擦れて地金が露出し、いい感じに仕上がっている。
  「変なレンズだなあ」と気付いて良く見ると、「Planar 1.4/50」とある。 
  ツァイスのプラナー 50mm/1.4を、ニコン用のマウントに改造して使っているのかっ!?
  と驚いて調べてみたら、ニコンFマウント、キャノンEFマウントのマニュアルレンズが、いつの間にか発売されてた。 
  全然知らなかった・・・と言うわけで、変なところで勉強になりました。
   
  あ、、これから山登りを始めよう! って女子には分かり易いし、情報量も多いのでお勧めです、はい。
  私の嗜好が極めて特殊なだけですので(笑)。
   

             
 

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2015.12 

           
  「一生ものの、山道具」 ホシガラス山岳会 2015年2月 パイ インターナショナル
  使い込んだ道具が並ぶ表紙に惹かれる。
  "一生もの"と言うくらいだから、新品のカタログ写真を並べただけ、という残念な本ではなさそうだ、と期待した。
   
  図書館にあったので借りてきた。
  このテの本は大判が多いので、見つけた時はその小ささに驚いた。 厚さや幅はやや大きいが、高さが新書版と同じだったのだ。
  雑誌連載の統合版などではなく、どうやら書き下ろしの模様。
  で、「ホシガラス山岳会、ってなに?」と思ったら、「外遊びを通して知り合った女性クリエイターでつくる趣味の会」、とのこと。
  「えっ! 山ガールなのかっ? また山ガールの本なのかっ!?」、と一瞬ギクッとなったが、内容をチラ見する限りそうでもなさそう。
  実際に各メンバーが使い込んだ愛着のある私物を紹介してくれており、小さいながら惹かれる写真が豊富にある。
  途中にある、花とかクモの巣とかのオシャレ写真はいらないけどね(苦笑)。
   
  いやー、女性にも物欲に捕らわれ、古道具を愛でる人たちがいるんだねえ。
  道具に対する思い入れも載っており、物欲目当てで手に取る私のような変わり者も満足させてくれる内容だった。
  「道具の話・8」で紹介したホーボージュン氏の「実戦主義道具学」が好きな人にもお勧めである。
   
  読み進めていると、「高価な山道具を平気でいくつも買うなあ・・・」と妬みの感情も沸くが、
  世の女性が、ブランドの服、ブランドの化粧品、ブランドのバッグ、などに投入する金額を考えれば、桁違いに安いかも。
  成功した「クリエイター」ならば当然高所得だろうから、どうってことない出費なのかも知れない。
   
  (追記) 2017.05
  あまり中古市場に出回らない本らしく、なかなか値下がりしてくれないので長らく買えずにいたが、
  やっと700円を下回り、しかも「非常に良い」との評価なので注文してみた。
  届いたそれは新品同様で、帯がやや痛んでる程度のアタリ本だった。
   
 
  ■ この本で紹介されている山道具
   
L.L.Bean(エルエルビーン) ボート アンド トート (L)
本には、かなりヨレヨレになり、退色したトートバッグの写真が載っている。 25年も使っているものだそうだ。
このメーカーじゃなくても、他社のだったり、サイズ違いだったり、トートバッグを使っている人は多いだろう。
しかしこれはMADE IN USAだけあって高いなあ。
「氷を運ぶために作られた」、という逸話はこの本で初めて知った。
 
 
   
<参考>
私もトートバッグを長年愛用しているが、私のはCAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ)のものだ。
DIYの処分セールにて1000円位で購入し、以来、数十年に渡って使い続けている。
スーパーで買った物を入れたり、地図帳・ノート・筆記用具やら、昼飯や飲み物を放り込んで探索に出掛けたり、
着替えやジャケットを入れたり、、、と使い勝手が良い。
だいぶ汚れたり擦り切れたりしたが、未だに現役。
厚手の木綿製で、よく見たら「MADE IN SRILANKA」とあった。 スリランカ製だったなんて、いま初めて知った(笑)。
化繊よりも木綿の方が丈夫で長持ちするね。 安くて良いものを買ったと思っている。
 
現行品はフタが付いたり、サイドポケットが無くなったりと、やや仕様が変更されたようだ。
 
 
   
日本利器工業 ニューシズラー
この本に「瓶は重いしかさばるけど、炭酸モノは瓶で飲みたい。その方がおいしい気がする」、とある。
うん、分かるわー(笑)。
そう言えば、私も陶器の湯呑みをクルマに常備しておいて、それでお茶を飲んでいた。
 
この道具はかなり昔からあるが、公式サイトを見たら「発売から50余年」とあった。
アルミ缶やペットボトルが普及した現在でもしぶとく生き残り、生産され続けている。
あえてガラス瓶で飲みたい、という人がそれなりに多いのだろうか。
意外と安いのね。 ゴツイ金属製なので、けっこう物欲が刺激されます。
 
 
   
snow peak(スノーピーク) 純チタン食器3点セット
どんぶりサイズのクッカーを持っていると、日常でも何かと便利である。
それにしてもチタンは高いね。 スノピだと余計高いね。
そんなわけで、私はEPIガスのアルミ製のものを愛用している。
たったの1000円で買える。
 
 
   
コクヨ 測量野帳
「道具の話・8」にて、ホーボージュン氏の愛用品として取り上げた手帳だ。
この本でも長年愛用している人がいた。
他の本でも見かけたから、ハイカーの間では既に定番化しているのかも知れない。
 
 
   
OPINEL(オピネル) ラウンドティップ ステンレス #7 カラー 
いまさら説明するまでもない、「フランスの肥後守」である。
それくらいポピュラーな道具なのだが、私はまだ持ってない。
同じ値段でビクトリノックスの多機能モデルが買えちゃうからなー、でもオピネルだと刃が1枚のみだしなー、
・・・・と、要するに貧乏性なのである。
これは先端が丸く加工された子供用モデルだが、大人でもこれで十分だし、安全で良いのではないかと思っている。
 
ナイフを持つことは、「自立した登山者への一歩」と書いてあってニヤリとしてしまった。
私もWENGERのハイカーを買った時に、自信と責任を感じたものだった。 そんなことを思い出した。
 
 
   
Alpine DESIGN(アルパインデザイン)  ツーリングテーブル
販売大手・スポーツオーソリティーのオリジナル商品。     ・使用時サイズ:約400×230×160/100mm 重量:約700g
高さを2段に変更可能で、その割には安価なので買うつもりでいたのだが、
レビューを見ると、現行品は仕様変更を経てかなり簡素化されてしまったようで、いまいち評判が悪い。 
本書掲載のテーブルは、仕様変更前のモデルなのかも知れない。
 
 
   
<参考>
CAPTAIN STAG(キャプテンスタッグ) アルミロールテーブル コンパクト 
そんな訳で一番人気なのはこちら。    ・組み立てサイズ:400×290×120mm 重量:約700g
やや大きめで、高さ調整はできない。
クッカーやバーナー、アルストと一緒に購入する人が多いようだ。

Coleman(コールマン) LODGE(ロッジ) SOTO(ソト) UNIFLAME(ユニフレーム)

snowpeak

(スノーピーク)

フェザーランタン
229-726J 
(廃版)
ロジック スキレット
8インチ
レギュレーターストーブ
ST-310
FDスプーン&
フォークセットチタン
ギガパワーストーブ
「地」 オート
システムボトル350

             
 

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2019.09 

           
  「最高の山ごはん」 ホシガラス山岳会 2016年11月 パイ インターナショナル
  前作の「一生ものの、山道具」が非常に面白かったので、この"ホシガラス山岳会"が作った他の本も面白いに違いないと考え、中古を狙っていた。
  が、しかし、中々見つからない。 いや、あるけど高い。 人気があるのか、あるいは球数が少ないのか、安くならない。 ううむ・・・。
  待つこと数年。どうしても読みたくなったので、「ちょっと安くなったけど、まだまだ高い。でも"ほぼ新品"なら、まあ仕方がないか。もう待てないし」、
  と理由を付けてAmazonにて購入した。
  届いた本には、シールでバーコードが上書きされていた。 どうやら新古本のようだ。 ただし帯なし。
   
  タイトル通り、山料理の本なので当然レシピが載っている。
  しかし、この本がタダモノじゃない所は、「忘れられないごはんと、その思い出」で出来てる点である。
  なので、単なるレシピ本で終わらず、読んで面白い本としても成立している。
  もちろん、前作同様写真は豊富で、しかもオールカラーなので、ワタクシ本来の目的である"使い古した山道具を愛でる本"としても合格なのであった。
  そうそう。中ほどには16ページものグラビアページまで設けられていて、喜んでしまった。
   
  こうなると、他の2冊「山登りのいろは」「あたらしい登山案内」も気になってくる。
   

             
 

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2020.02 

           
  「あたらしい登山案内」 ホシガラス山岳会 2016年4月 パイ インターナショナル
  やはり買ってしまった(笑)。
  「山道具の本ではない、と分かってはいるが、ぜひ手元に置いておきたい!」と言うことで、
  程度の良い古本が安くなるのをじっくりと待ってAmazonにて購入した。 「非常に良い」が送料込みで500円以下で買えた。
  届いた本はほぼ新品で、帯まで付いていた。 本の状態表記が慎重だな。クレームが多いのかな。
   
  「これから登山を始めようかな」という人に向けたガイドブックなのだが、その手の本はいくらでもある。
  でも、ホシガラス山岳会はそんな普通の本なんぞ作らない。 だからこそ買ったのだ。
  各メンバーの装備品、ブキやクッカー、山ごはんの他、旅の記録や風景が全てカラー写真で掲載されている。
  本当に使っている道具、本当に好きな場所を紹介しているのだろう。
  読んでいて楽しい。 買って良かった。
   

           

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2020.12 

         
  「山と高原」 文・小林百合子 写真・野川かさね 2018年9月 パイ インターナショナル
  相変わらずこのシリーズを買い集めている。 
  正確に言うと「シリーズ」からは外れているのだが、出版社、版型が同じだし、作者もホシガラス山岳会の方々なので買ってみた。 
  例のホシガラスのトレードマークも付いてるしね。 
  当然中古狙い。高値安定でずっと手が出なかったのだが、Amazonにて「非常に良い」が110円で出たところでポチ。 
   
  山道具もレシピも出てこないが、高原の写真がたっぷり収められている。 もちろんオールカラー。 
  「物凄く面白い」という本ではないが、旅へと誘う写真集として、ずっと見ていられる。 
  買ってから気付いたのだが、最終章が「磐梯高原」だった。 
  身近過ぎて意識してなかったけど、あの辺りも「高原」という認識だったのね。 
   

               
 

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2021.03 

             
  「つながる外ごはん」 noyama編 2010年4月 小学館
  この本、ホシガラス山岳会を構成するユニットの一つである「noyama」によって編集されたものである。
  ホシガラス山岳会が結成される前に出版されていたようだ。
  存在に全く気付かずにいたが、Amazonの「おすすめ」に表示されて初めて知り、早速購入。
  10年も前の本ということもあり、かなり安く買えた。
   
  "外ごはん"とある通り、登山というよりキャンプ飯に寄っている。
  基本的にはレシピ本なのだが、道具の紹介に多くのページを割いており、私にとっては非常に好ましい本に仕上がっている(笑)。
  期待通りである。
  しかも、オールカラーで写真も豊富なため、"使い古した山道具を愛でる本"として十分使える。
  相変わらずハズレ無しである。
   

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