道具の話15・「みんなの山道具」を読む   2015.11     [TOP]  [物欲]  管理用


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2015.11

      2011 2012   2014  
 
  アウトドア月刊誌「PEAKS」に、「あなたのバックパックの中身見せてください!」という連載があり、
  おそらく人気があるのであろう、それを別冊として一冊にまとめたムックである。
  単にひとまとめにしただけでなく、著名人の装備やエッセイを追加して内容を充実させている。
   
  他人が愛用している山道具に興味がある、私のような者にはどストライクな本なのだが、
  この連載はどちらかと言うと「広く浅く」という傾向があり、実は痒い所に手が届かなくて、ちょっとイライラを感じる内容でもある。
  例えば、「ブラックダイヤモンドのオービット」との紹介は頻繁にあるのに、「ビクトリノックスのツールナイフ」とあるだけで、
  それがトラベラーなのかハントマンなのかまでは説明してくれない。
  担当者にそこまで興味がなく、機種まで見分けられないのか、あるいは機種まで説明する必要がない、との判断なのだろうか。
  この辺りが不満だが、じっくり読むも良し、パラパラめくって眺めるも良しで、十分楽しめる本である。
   
  共にAmazonにて中古本を購入。 (5円と77円)
  とにかく山道具に関する情報が多い本なので、いちいち紹介しているとキリがない。
  よって、気になる人や、気になる装備をピックアップしつつ、だらだらと書き連ねてみたい。
   
 
  「みんなの山道具」 別冊PEAKS  竢o版社  2011年12月
   
   

 
ホーボージュン氏
 
彼の装備については自身の著作「実戦主義道具学」にて詳細に紹介されており、「道具の話・8」でも紹介済みである。
しかし、SUUNT(スント) A-30を使用している件は初出であった。
ただGPSと並んで写真が載ってるだけでメーカーや機種名すら書かれておらず、A-30を選択した理由なども記載がない。
この辺が不満なんだよなー。
   


     
高橋庄太郎氏
 
アウトドア関連の著書が多数あるライター。 当サイトでは初登場となる。
彼が愛用しているコンパスは、SILVA(シルバ) No.26というミリタリーモデルであった。
「ミラーを使って遠くの人に自分の居場所を知らせることができる」、とのこと。
そういう状況には陥りたくないものだ・・・。
 
すでに絶版品。 現行品で言うとレンジャーSLに該当するのかな?
     
LEATHERMAN(レザーマン) PS4 レッド
氏曰く、「マルチツールに求める、ハサミ、プライヤー、ナイフ、の三大機能がある」、これを選択したとのこと。
「調理も修理もこれひとつでKO」とあるが、4cm足らずのナイフで調理してるのだろうか?
     
PRIMUS(プリムス) IP-2243
新製品が発売されると同時に廃版も発生するのが世の常だが、これはずっと生産され続けている珍しい例である。
高橋氏は25年前に初代モデルを購入して以来、ずっと使い続けているとのこと。
五徳は劣化して壊れ、ネジ山も潰れたが、愛着があるのでパーツを交換してまで修理し、今も使用している。
 
これですよ。 私が読みたいのは、こういうアツい記事なんですよ。
   


     
村石太郎氏
 
フリーのアウトドアライター。
PS4よりやや大きめのLEATHERMAN(レザーマン) ジュースS2 オレンジを使用している。
やはりこの程度のサイズは欲しいのではなかろうか。
ホーボージュン氏も同じジュースS2を使っている。
 
←これは、その新型。
なお、解説では「ジュースC2」とあるが誤り。 このテの誤記は他にも複数ある。
   


     
"定番"と言われるだけあって、SILVA(シルバ) No.3 レンジャーを使っている人は実に多い。
目盛りの視認性が良いし、スッと動いてピタッと止まる指針の動きも素晴らしい。
これを買っておけば、まず後悔するようなことはないと思われる。
 
だらこそ、逆にシルバNo.3以外のコンパスを選択した人に興味があったりする。
   


     
「どいつもこいつもシルバのNo.3ばかり・・・」と思っていたら、シルバ No.8を使っている人がいた。
「私と同じじゃん!」と大興奮。 しかも、山岳ガイドという、その道のプロが!
選択の理由は載ってないが、やはり「小さくて必要十分」ってことなのだろうか。
 
でも、人気がないから廃版になったんだろうな・・・。
   


     
ひとりだけYCM No.OL-6Rを使っている人がいて、「おおっ!」と思ったが、
説明に、「コンパスはシルバ No.3R」と大間違いが書いてあってガッカリ・・・。
シルバじゃなくてYCMだよ。 で、3Rじゃなくて6Rだよ。
 
もしかして、山道具に興味のない人が、ビジネスで山道具の本を作ってるのかな?
   


     
LEDランタンを使ってる人のほとんどがブラックダイヤモンドを選択。
それも、単四・4本仕様のオービットがほとんどで、しかも、"義務なのか?"と思うくらいホワイトばかりである。
そのせいか、Amazonではホワイトだけが突出して値段が高い。    LEDランタンのリストは →こちら
   


     
少数ではあるが、UCO(ユーコ)のマイティライト XLの愛用者もいた。
現在は残念ながら絶版となっている。
   


     
trangia(トランギア) アルコールバーナー TR-B25
アルストを使っている人も意外なほど多い。
ガスやガソリンバーナーの予備としての他、メインで使っている人もいた。    アルストのリストは →こちら
 
五徳や風防は、各自が色々と工夫している。
リストは →こちら
   


     
VARGO(バーゴ) チタニウム デカゴンストーブ
これをサブとして装備に加えてる人がいて、「おおっ!」と感激。
ちょっと大きめ、お値段も高めなのに凄いな。
選択の理由を詳しく聞いてみたい。
   


     
EVERNEW(エバニュー) アルコールストーブスタンドDXセット EBY255
軽量化、システム化を考えたのか、これをサブに加えている人も複数いた。
他にも、「余裕がある時はアルストで湯を沸かす」なんて楽しみ方をしている人もいて面白い。
   


     
冒頭に書いたように「ビクトリノックスのツールナイフ」がほとんどだが、
WENGERを使ってる人もわずかにいた! 嬉しいねえ(泣)。
機種までは不明だが、3〜4層のように見える。
   


     
そうそう、ビクトリノックスと言えば、スーベニアに紐を通して首から下げるのも定番化している模様。 
田部井淳子さんが推奨したのが始まり、、、なのかな?
雪崩にテントごと潰された時、これでテントを切り裂いて脱出するためなんだとか。
実際にそういう目に遭ってる人からの提案だから、重みがありますわな・・・。    レポートは →こちら
 
WENGERのスーベニールの人もいたが、こちらは廃版。
欲しいけど、まだ持ってない。  
   


     
スーベニアと一緒に紐に通しておく装備が笛。 
緊急用だから、就寝中も含めて常に身に付けてないと意味がない。
だから、小さくて薄くて軽いモノが適しているわけだ。
まあ、物欲の対象にはなりにくいな・・・。
 
表記はないが、ACME(アクメ)のNo.636 オレンジが多いようだ。
   


     
これも全く物欲が沸いてこないが、使ってる人が多いCOGHLAN'S(コフラン)のフォールドカップ
「コフラン」と言えばこれ。 半分の大きさに折り畳めるコップである。
各色選択できたはずだが、今はこれしかない模様。
 
本書では「フィールドカップ」と説明されている。
・・・・まあ、編集者の興味はそんなレベルなのであろう。
「野原」じゃなくて「折り畳み」ですよ。
   


     
私も昔から常備している毒抜きポンプ。
ドクターヘッセルのインセクト ポイズンリムーバーである。
デンマーク製とのこと。
 
スズメバチに囲まれたことが何度かあったが、刺されることはなかった。
大きな蚊に刺された時に2〜3度使った程度で済んでいる。
         

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2015.11

  2011 2012     2014    
  「みんなの山道具 夏山編」 別冊PEAKS  竢o版社  2012年7月
   
     
高橋庄太郎氏
 
前作に引き続いての登場だが、コンパスがスント A-20からシルバ No.3に変わっていた。
なぜ変えたのかが大いに気になるところだが、一切触れてないので理由は不明。
夏山だから?
 
今回は限定色のピンク。    コンパスのリストは →こちら
     
SOTO マイクロレギュレーターストーブ SOD-300
愛用している人は多いが、氏が使っているのは五徳を3本から4本に改造した特注品。
前作ではプリムスのウルトラスパイダーストーブだった。
 
後述の山下氏もこれだ。 他にも愛用者は多い。
シェルパ斉藤氏も4本五徳の特注品を使用。
     
LEATHERMAN(レザーマン) スケルツール
「調理だけでなく修理にも有用」とある。
前作ではLEATHERMAN(レザーマン) PS4 レッドだったけど、
これはPS4より大きく重いのにハサミが付いてないけど、それでも良いのかな?
   


     
角幡唯介氏
 
当サイトではお馴染みとなった、角幡氏の装備が載っていた。
「スントのコンパス」としか書いてないが、どうやらA-10である模様。
シルバではなくスント、A-30ではなくA-10を選んだ理由を語って欲しかったなあ。
 
ああ、同じコンパスが欲しい・・・。
     
snowpeak(スノーピーク) ギガパワーストーブ「地」
一泊二日のテント泊を想定しているので、焚き火や固形燃料ではなくガスなのかな?
そりゃそうだ。 国内では「空白の5マイル」みたいな装備は必要ないもんな。
 
「10年ほど使い続けているが故障知らず」と絶賛している。
そう言われると欲しくなってしまうな。
   


     
山下晃和氏
 
「道具の話・12」で取り上げたアウトドア誌「mono STYLE OUTDOOR」にて、
表紙からグラビアから特集から、あらゆるページにずっと出ているモデルが本誌にも出ていた。
ただのイケメンってだけではなく、世界中を旅してる方なのだ。
その彼が、私と同じSILVA(シルバ) No.8を使っていることが分かり、急に親近感が沸いてしまった。
   


     
森勝氏
 
「低山小道具研究家」という面白そうな肩書きが付いている。
装備も他の人と比べるとちょっと違っていて興味深い。
この、SOTO(ソト) STG-10なども、他に使っている人が見当たらない。
「ウラヤマ探検には最適」とのこと。
     
コンパスの選択も変わっていて、
初心者向けの学習用教材とされる、SILVA(シルバ) FLD1-2-3 ECH138を使っている。
必要最小限、これで十分、ということだろうか。 面白い人ですね。
 
コンパスのリストは →こちら
   


     
UCO (ユーコ) ミニランタン
テント泊の装備に入れている女性がいて、ちょっとほっこりした。
逸話とか、思い入れなどの記載が全くなくてつまらない。
 
キャンドルランタンのリストは →こちら
   


     
UCO (ユーコ) キャンドルランタン
ご夫婦がそれぞれ色違いで持参ですと。 あら、いいですね。
旦那さんからのプレゼントなんですと。 まあ、いいですね。
お幸せに。
   

 
実はこのご夫婦、snow peakのチタンカトラリーFSの愛用者でもあった。
私もこれなので嬉しいのだが、使っている人が非常に少なくて肩身が狭かったりする。 
日常で、ほぼ毎日のように使っている道具。
 
レポートは →こちら
   


     
四角友里氏
 
「夫婦」と言えば、この方を思い出した。
前作では夫婦2ショットで登場していたが、今回は別々に登場。 でもいくつかの道具は同じものを使用してる。
「笑顔がカワイイ女性だな」と思って調べてみたら、私が知らないだけで超有名な人だった。
なんでも、「山ガールのカリスマ」なんだとか。 なるほど、縁がないわけだ・・・。
あらら、昨年(2014年)離婚してた・・・。 色々あるんですなあ。
 
これは、VICTORINOX(ビクトリノックス) クラシックのJAPAN LIMITED COLLECTION 第3弾 「銘仙」のひとつ。
女性の場合、ファッションには拘るけどモノには無頓着なことが多いので、物欲的な面白みには欠ける。
   


     
SOTO(ソトスライドガストーチ ST-480
これも「定番」と思えるほど多くの人に愛用されている。
火口が伸びるし、風にも強いし、使い捨てじゃなくガスが補充できるからね。
 
アルスト愛用者には必須とも言える普及率。
   


     
とは言え、ライターも万能ではない。 
高山に登って気圧が低くなったり、気温が低くなったりすると火花が飛ばなくなるし、故障することもある。
そんな時のために予備で持っておきたいのがマッチである。
その防水ケースとして良く見るのが、COGHLAN'S(コフラン) プラスチック マッチボックスである。
Oリングで内部が防水され、底部に装着されたフリントで着火するようになっている。
マッチだけでなく、ピルケースとして使っても良いだろう。
派手なエマージェンシーカラーに物欲が刺激されまする。
 
モンベルUCOからも同等の商品が発売されている。
         

               
  <付録>   四角友里 四角友里 四角友里コラボ   別冊ランドネ 2015/10
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2015.12

  2013 2012 山スカート   アウトドア・デイリースタイル
  「一歩ずつの山歩き入門 四角友里 竢o版社  平成25年(2013)  
  我ながら自分のミーハーぶりに呆れますが、借りて来ちゃいました(笑)。   
  『四角友里ファースト写真集』と看做してのことだが、予想通り、ほぼ全てのページに彼女が登場していた。  
  写真集なので、もちろんオールカラーである。  
     
  どのカットも巧みに演出され、ファッション誌ばりにポーズも表情もキマっている。  
  ・山小屋の前で朝日を浴び、遠くを見つめる"ゆりっぺ"。  
  ・ベンチに腰掛け、斜め上を見ながらフルーツを口に運ぶ"ゆりっぺ"。  
  ・涸沢ヒュッテのテーブルで、カモミールティーを前に微笑む"ゆりっぺ"。  
  ----- 全てのカットに隙がありません。 なんつっても山ガールのカリスマですから、期待を裏切りません。  
     
  残念ながら写真が小さく、山装備ばかりなので肌の露出も少ないけれど、普段着や和服姿の"ゆりっぺ"も楽しめます。  
  あ、、、登山未経験だったり、まだ初心者のおしゃれ女子には、とても参考になる本だと思う。 たぶん。  
     
  (追記) 2016.04  
  NHK BS「実践! にっぽん百名山」に、VTRではありますが出演してましたな。  
  初めて動いてるところを見たし、初めて声を聞くことができた。  
  2月にWILD-1郡山店にて講演会があったようですが、参加できず・・・。  
  これでなんとか補完することにしよう。  
     

                      夏山編
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2016.02

            2014   2011 2012
  「テント泊の山道具」 別冊PEAKS  竢o版社  2014年3月
  上記、「みんなの山道具」シリーズの第3弾である。 図書館に置いてあったので借りてきた。
  3冊目ともなると、さすがにこちらも慣れてきて、「これといった珍しい山道具は出なくなったなあ・・・」というのが正直な感想。
  まあ、私のような物欲系や、他人とは違う道具を使いたい変わり者以外は、
  "定番"と言われる、誰もがみんな使ってる道具に落ち着くのは当然のことと言える。
  定番と呼ばれる道具には、長年愛用され続ける正当な理由があるのだ。
   
  [2016.08追記]
  再度借りてきたのだが、この本のレビューをイマイチ詳細に書く気になれない理由が分った。
  人物の写真ばかり大きくて、肝心の道具の写真が小さくて見辛い、という本末転倒な仕様になってるからだ。
  道具が見たいのに、しかも使用感のある道具が見たいのに、小さくて読み取れないのだ。
  私のような"物欲屋"にとって、これは致命的なのである。
   
  [2016.10追記]
  ヤフオクに安く出品されていたので入札。無競争で落札。最も安い送料で送ってもらった。
  上で散々悪口を言ってるわりに、やはり手元に置いておきたいんだよなあ(笑)。
   

                石川直樹
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2016

        2016.01
  「愛しの山道具」 PEAKS特別編集  竢o版社  2016年3月
  毎回、物欲を刺激してくれる竄フ「山道具」シリーズが、今年もリリースされた。
  今回は「愛しの山道具」とのことで、タイトルから想像するに、
  山の達人が各々愛用している使い込んだ山道具を紹介してくれる、というワタクシ垂涎の本なのではなかろうかっ!?
  と大いに期待してしまうのだが、サンプルページを見ると、なんだか新品が並んでいるような・・・。
  さあ、どうなることやら。
  (追記)
  立ち読み段階では、どうやら古道具が並んでいる模様。 これは「買い」ですな。
  なお、「11・探検の本」で取り上げた石川直樹さんも、自分の山道具を紹介する「ぼくの道具」という本を出していた。
  彼の場合、山道具と言うより「極地道具」になるのかも。
 
  ヤフオクに3分の1の価格で出てたので入札。
  実は4分の1くらいの価格になったら購入しようと思っていたのだけど、送料が安かったので入札しておいた。
  競り合うつもりはなかったのだが、他に入札者が現れなかったので、そのまま落札となった。
  新刊なので美品が届くだろうと期待してたのだが、思ったよりヨレヨレの本が届いて少々萎えた・・・。
   
  さて内容だが、靴やテントやウェアで3分の2。注目すべきは「EAT」「OTHERS」の2項で、これは3分の1しかない。
  それでも、使い古した愛用品がずらりと並んでいるので、「買い」であることには違いない。
  しかしそのせいで日本未発売のものや、絶版品が少なからず混じっているのはご愛嬌ですな。
 

2016.12

  EPI
ATS
チタンクッカー
TYPE-2 S
ベルモント
チタンシェラカップ
深型
600FH
nalgene(ナルゲン
オアシス
1リットル
PRIMUS(プリムス)
イータスパイダー
P-ETA-ESP
trangia(トランギア)
ミニトランギア
TR28T
HARIO(ハリオ)
コーヒーミル
セラミック
スリム
 
  村石太郎 山畑理絵 高橋庄太郎 杉村航 森山伸也 竹元直亮
             

                 
         

2017.02

  2017   2016 2014      
  「ソロトレッキングの山道具」 PEAKS特別編集  竢o版社  2017年2月
  待望の「山道具」シリーズが、2017年もリリースされた。 これで第5弾となる。
  まだ立ち読みしただけだが、また本来の「あなたのバックパックの中身見せてください!」に戻ったようだ。
  それは構わないのだが、「テント泊の〜」と同様、人物の写真ばかり大きくて、道具の写真が小さい、という残念な仕様も踏襲されていた・・・。
  で、編集部に要望。
  表紙の「山道具」のフォントと同じくらい、山道具の写真も大きく扱ってくれ!
   

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