白棚鉄道8 (坂下川橋梁〜番沢駅跡) 2005.03/2012.02 [TOP] [寄り道] [廃線Web]
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<坂下川橋梁>
さすが、鉄道由来の道。
本当に、本当に真っ直ぐだ。
幼稚園前バス停から500m程進むと、比較的大きな交差点がある。
県道280号中野番沢線である。
この光景には少なからず驚かされた。
「一時停止」の標識がバス専用道側に向いていたのだ。
(支柱が新しいので、こうなったのはつい最近らしい)
それはまさに「踏切り」を彷彿とさせるものであった。
しかし、ここは県道の通行が優先されている。
画像は振り返って見た図。
看板は「高速度専用自動車道」と読めた。
一車線しかない高速道路だ。
路面には「X」印。
その奥にはまたまた切り通しが見えるではないか。
わくわくする。
視線は切り通しに惹かれてしまうが、その手前に短い橋が架かっていた。
坂下川橋梁(仮名)である。
当然チェックする。
橋梁前後の築堤が被災したようで、補修の痕跡が生々しい。
橋台や桁など、橋本体に変化は見られなかった。
切り石積みの橋台、割り石の擁壁。
新しい橋桁に合わせて改修され、今でも現役である。
真っ直ぐで浅い掘割りが遥か向こうまで伸びている。
幅員は鉄道時代のままなのだろうか。
<番沢駅跡> ばんざわ
集客を伸ばすため、昭和4年(1929)に増設された3駅のひとつ。
右には「警笛鳴らせ」の標識。
左に見える四角い錆びた標識には「徐行」とあった。
現在は番沢バス停である。
両側に待合室があるが、ここもやはり「左右非対称」であった。
開口部が大きいため、本来の目的である「雨風を凌ぐ」という効果は疑問だが、
それが逆に「停車場」の雰囲気を醸し出している。
現役なのに既に「廃」な雰囲気を持つ。
支柱は廃レールであった。
まだ桜はなく、代わりに街路灯が立っている。待合室も片側にしかない。
鉄道駅にあるのと同じ仕様のバス停標識が素晴らしい。
「白棚高速線開業50周年」より転載 2013.01追加
この辺りはずっと似たような光景が続く。